マカオ、消費者物価指数が2ヶ月連続プラスに=2021年8月

 マカオ政府統計調査局が9月21日に公表した資料によれば、今年(2021年)8月の総合消費者物価指数(2018年4月〜2019年3月=100)は102.61で、前年同月から0.40%上昇。11ヶ月ぶりのプラスとなった前月に続いて上昇を維持した。

 同局では、前年同月比での主な上昇要因として、ガソリン、LPガス、電力、外食サービス費、ホームヘルパー報酬の値上がりが住宅家賃、豚肉、パッケージツアー、ホテル客室価格、通信サービス費の下落の一部を相殺したことを挙げた。

 分類別では、交通(+4.43%)と家庭用設備・サービス(+3.68%)の指数が上昇、通信(-3.75%)、衣類・履物(-2.99%)、レジャー・文化(-2.93%)は下落。

 今年8月の総合消費者物価指数は前月から0.08%上昇。ホームヘルパー報酬、航空券価格、ガソリン小売価格の上昇により、家庭用設備・サービスと交通の価格指数がそれぞれ1.69%、0.74%上昇。フルーツの小売価格は下落したが、外食、野菜価格の上昇により、食品・ノンアルコール飲料の価格指数は0.07%上昇。住宅・燃料についてはLPガス価格の上昇、住宅家賃の下落があり、結果として0.01%上昇。一方、レジャー・文化の価格指数は1.61%下落。

 今年8月までの直近12ヶ月の総合消費者物価平均指数は、前の12ヶ月から0.54%下落。分類別では、通信(-8.89%)、レジャー・文化(-8.47%)の指数下落が目立った。

 今年1〜8月の総合消費者物価平均指数は前年同時期から0.45%下落。

マカオ半島中心部の町並み(資料)-2019年9月、ポンテ16にて本紙撮影

マカオ半島中心部の町並み(資料)-2019年9月、ポンテ16にて本紙撮影

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