マカオ、国慶節大型連休初日のインバウンド旅客数わずか1749人…水際措置再強化で前年から89%減、コロナ前19年から99%減

 中国本土で大型連休となる国慶節ホリデーはインバウンド旅客のうち7割を中国本土旅客が占めるマカオにとって年に複数ある書き入れ時のひとつに数えられる。

 今年(2021年)は10月1日から7日までの7日間。

 マカオでは2020年1月下旬以降、新型コロナ防疫対策の一環で厳格な水際対策が講じられてきたが、マカオと中国本土における流行状況が落ち着いたことを受け、両地の間で同年第3四半期以降に隔離検疫免除を含む往来制限の緩和が進んだ。しかしながら、今年に入って以降、中国本土で局地的な再流行がしばしば発生、またマカオでも8月初旬、9月下旬に市中感染確認例が相次ぎ出現し、都度水際措置の再強化が図られ、右肩上がりのインバウンド旅客数の回復には至っていない。

 マカオ政府旅遊局(MGTO)が10月2日に発表した国慶節連休初日(10月1日)の出入境旅客統計資料によれば、同日の総インバウンド旅客数は前年同じ日から88.7%減のわずか1149人にとどまった。コロナ前の2019年の同日との比較では98.7%減に。

 このうち中国本土旅客が全体の92.5%を占めるに限ると1618人で、前年比では88.9%減。

 マカオ経済はインバウンド依存度が高く、ピーク期となる夏休み前、国慶節前に市中感染確認例が出現したことは、大きな痛手となった。

 マカオの今年1〜8月累計のインバウンド旅客数は512万6443人で、2020年の同時期からは43.6%増となっているが、2019年の同時期との比較では81.3%の大幅減。

マカオ歴史市街地区にあるモンテの砦から望む町並み(資料)=2020年4月本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ司法警察局は5月2日、タイ・バンコクからマカオへ向かう航空機内で3人の乗客の荷物の中から現…
  2.  中国本土で5連休となる「五・一」労働節ゴールデンウィーク(GW)はインバウンド旅客のうち7割を中…
  3.  マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は5月2日、今年第1四半期(2025年1〜3月)のマカオの…
  4.  マカオ政府とカジノ経営コンセッションを結ぶ6陣営の一角で、マカオ半島でMGMマカオ、コタイ地区で…
  5.  澳門海關(マカオ税関)は4月30日、越境自家用車を利用した違法な運搬活動(いわゆる運び屋行為)の…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月29日、国際旅客誘致策の一環として昨年(2024年)実施した香…
  2.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  3.  4月30日、マカオ立法会と政府との間で2025年施政方針の運輸・工務領域における政策討論が行われ…
  4.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…
  5.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…

注目記事

  1.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…

イベントカレンダー

5月 2025
    1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
« 4月   6月 »
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年5月号
(vol.143)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun