中国本土、新型コロナ新規市中感染確認例が2日ぶりゼロに…10月内で9回目=10/14

 中国本土では、比較的早い時期に新型コロナの封じ込めに成功したが、以降も局地的な市中感染確認例が度々出現している状況。

 最近では、雲南省のミャンマー国境付近での市中感染確認が続くほか、7月下旬には江蘇省南京市の南京空港で感染力の強いデルタ株のクラスターが発生して各地へ波及するなどの事案があり、9月上旬には福建省の一部でデルタ株の市中における伝播が出現、同月21日には黒竜江省ハルビン市でもデルタ株の市中感染確認例が出現している。

 中国の国家衛生健康委員会が10月15日朝に公式サイト上で公表した情報によれば、14日の中国本土における新規市中感染確認はゼロだったとのこと。中国本土で市中感染確認例がゼロとなるのは2日ぶり、10月に入って以降で9回目。市中の無症状感染例については5日連続ゼロだったという。

 直近の再流行に関して、黒竜江省のケースは累計約90人の感染確認があったが、ハルビン市および隣接市にとどまり、省外への拡散は確認されていない。福建省のケースでは累計感染確認が約470人に上ったものの、福建省の一部にとどまり、省外への拡散はなかった。いずれのケースもすでに落ち着いており、黒竜江省では10月6日以降、福建省では9月29日以降、10月2日(アモイ市で1人)を除いてそれぞれゼロが続いている。すでに福建省全域で中高リスク地域指定が解除されており、出現から約1ヶ月を経て終息に至った。

 10月14日24時時点の中国全土で治療中を受けている感染確認者数は556人(うち輸入性が476人)で、重症のケースはゼロ。無症状の患者376人(輸入性366人)が医学観察下にあるという。

 中国当局は域内における拡散防止と同時に、域外からの流入と院内感染を防止するための徹底した措置を講じるなどして「清零(ゼロ化)」を目指す徹底的な対処を進めてきた。具体的には、局地ロックダウン、全民PCR検査によるスクリーニング、区域を跨ぐ移動の制限、飲食店等の特定業種に対する営業制限等の措置が挙げられる。今年5月下旬に広東省で発生した大規模再流行、7月下旬に南京空港で発生したクラスターに端を発し、10を超える省市とマカオへ波及した再流行についてもデルタ株によるものだが、それぞれ約1ヶ月で封じ込めに成功した実績がある。

 このほか、マカオ特別行政区では14日まで5日連続市中感染確認例ゼロ、香港特別行政区では同6日連続ゼロとなっている。

中国・福建省アモイ市の町並み(資料)=本紙撮影

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