コロナ禍2020年のマカオ飲食業調査結果公表…インバウンド減で収入大幅減

 マカオはアジア有数の国際観光都市として知られるが、昨年(2020年)初頭からは新型コロナウイルス感染症の世界的流行に伴う各国・地域による水際措置強化でボーダーを跨ぐ移動が困難となり、インバウンド依存度の高いマカオのツーリズム関連業界は大打撃を受けている。

 マカオの昨年(通期のインバウンド旅客数は前年から85%の大幅減となる約590万人にとどまった。

 マカオ政府統計調査局は10月15日、昨年のマカオの飲食業に関する調査結果を公表。

 コロナ禍インバウンド旅客減により、昨年通期の飲食業界全体の収入は前年から28.8%減の87.1億マカオパタカ(日本円換算:約1238億円)にとどまった。支出は18.9%減の96.4億マカオパタカ(約1371億円)で、9.4億マカオパタカ(約134億円)の赤字に。業態別では、ファストフード店のみ黒字となり、その他についてはいずれも赤字だった。

 昨年時点で営業ライセンスを有する飲食店、公設市場の屋台の数は前年から93軒増の計2512軒となった一方、従業員数は1208人減の3万2674人に。なお、本調査にはホテル及びゲーミング(カジノ)施設による直営店は含まれない。

マカオ半島中心部の町並み(資料)-2019年9月、ポンテ16にて本紙撮影

マカオ半島中心部の町並み(資料)-2019年9月、ポンテ16にて本紙撮影

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