香港、新型コロナ市中感染確認18日連続ゼロ…中国本土との通関正常化目指し隔離免除特例を撤廃へ=10/26

 人口約740万人の香港では、昨年(2020年)11月下旬から新型コロナウイルス感染症の流行「第4波」が続いていたが、5月にかけてようやく状況が落ち着き、5月末に終息した。

 6月以降は、上旬に1家族の女性3人の市中感染例、24日と27日にかけて空港での業務に従事する男性1人とその密接接触者の1人、7月2日に検疫用ホテルの清掃作業員の女性1人、11日に空港での業務に従事する男性1人の輸入関連性感染確認例(いずれも当初市中感染例からの変更)、8月5日には建設作業員(感染経路不明、これまで感染確認に至らなかった無症状感染者の再陽性事例)、8月17日に空港ラウンジ職員(感染経路不明、L452R変異株)、10月8日に空港カーゴ部門従事者(感染経路不明、L452R変異株)の市中感染確認があったが、市中における連鎖的な伝播は出現していない。

 香港政府の発表によれば、10月26日午前0時時点集計の単日の新規感染確認数は3人で、すべて輸入性(海外からの入境者)とのこと。市中感染確認例に限ると18日連続ゼロを維持した。

 輸入性の患者3人は28〜65歳の1男2女で、2人がパキスタン(アラブ首長国連邦経由)、1人がシンガポールから空路香港へ到着。パキスタンとシンガポールから到着の各1人が空港到着後すぐの検査で陽性となった。残る1人は隔離検疫用ホテルで検疫期間中の検査で陽性に。全員が新型コロナワクチンを2回接種済みで、L452R変異株感染だったとのこと。

 翌日以降に感染確認となる可能性が高い陽性予備群(初歩感染確認者)は10人以下という。

 香港における過去14日間(10月12〜25日)累計の新規感染確認は59人で、すべて輸入性事案。ここまでの累計感染確認数は1万2331人(擬似事案1人含む)。

 香港の10月25日午後8時時点のワクチン接種率は68.2%(1回目の接種完了)、65.3%(2回目の接種完了)となっている。累計接種回数は898万9784回、1日あたり接種回数は1万0857回(7日移動平均値1万0835回)。香港ではワクチンが充足している状況で、政府は9月末までに免疫の壁を構築するのに必要とする目標の接種率7割(1回目接種完了)を突破できるとする見通し示していたが、9月以降は接種回数の低迷が顕著で、ここまで未達成が続いている。なお、10月に入って以降、台風の接近に伴い複数日にわたって市内各所に設けられた接種ステーション一部時間帯または終日クローズを余儀なくされた。

 香港衛生当局では、近日の輸入性感染確認例のうち、ワクチン接種を完了している患者も少なくないとし、不要不急の外遊(特に高リスク地域)及び外地における不必要な大型集会やイベントへの参加を控えるとともに、外地滞在中はマスクの着用し続け、個人・環境衛生管理に努めるよう呼びかけている。

 このほか、香港特別行政区の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は26日午前に記者会見へ臨んだ際、海外あるいは中国本土から香港へ入境する際に隔離検疫免除特例(領事館関係者など一部が対象となっているもの)を撤廃し、対象をごく一部の緊急性、必要性のある人(中国本土との間の生活物資を運搬する越境トラックの運転手など)に限る考えを示した。特例の対象となっていたサウジアラビア領事館員の家族が感染確認された際、ルールに違反して外出していたことが発覚して物議を醸したことは記憶に新しい。中国本土と香港の間の通関正常化を実現するため、防疫措置のレベルを中国本土と合わせることが狙いという。マカオでは早い時期から厳格な防疫措置が講じられており、香港に先行して中国本土との間で一定の条件下での隔離検疫免除の相互往来が実現している。

記者会見に臨む香港特別行政区の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官=2021年10月26日(写真:news.gov.hk)

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