マカオ 2021年12月末の外貨準備高は約3兆円…前月末から0.7%減

 マカオ金融管理局は1月14日、昨年(2021年)12月末のマカオ特別行政区の外貨準備高(外匯儲備資産総額)の初歩統計が前月の修正後数値から0.7%減の2142億マカオパタカ(266.7億米ドル、日本円換算:約3兆0388億円)だったと発表。

 昨年12月末の外貨準備高は前月末のマカオ流通貨幣の約11倍、広義マネーサプライ(M2)におけるマカオの法定通貨、マカオパタカ分の88.0%だった。

 また、同月のマカオパタカの貿易加重指数は103.8で、前月から0.03ポイント、前年同月から1.46ポイントのそれぞれ上昇。主要貿易相手国・地域の通貨に対して前月比、前年同月比でいずれもマカオパタカ高の状況にあることを示している。

 マカオは面積約32平方キロ(山手線の内側のおよそ半分)、人口約68万人という小さな地域だが、マカオの年間カジノ売上は世界最大を誇り、年間約3940万人(2019年)のインバウンド旅客が訪れるアジア有数の観光都市として知られる。ただし、コロナ禍でインバウンド旅客数は減少しており、2020年は約590万人にとどまり、2021年についても低迷が続いている状況。

 なお、マカオの外貨準備高は2012年2月に財政準備と外貨準備が別枠管理となったが、2これ以降、2020年12月に初めて2000億マカオパタカを突破。再度の大台乗せとなった2021年3月以降は10ヶ月連続での大台を維持している。

マカオ金融管理局ビル(資料)=2020年7月本紙撮影

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