マカオ、新規住宅ローン承認額が2ヶ月ぶりマイナスに…2021年12月

 マカオ金融管理局が2月10日に公表した昨年(2021年)12月の住宅及び商業物件向けローン関連統計によれば、対前月の新規ローン承認額は住宅不動産向け、商業不動産向けとも2ヶ月ぶりにマイナスとなった。

 昨年12月の新規住宅ローン貸付承認総額は前月から22.5%減の24.9億パタカ(日本円換算:約358億円)。対前月では2ヶ月ぶり減。このうち、マカオ居民(=マカオ居民IDカード保有者)向けが前月から20.7%減の24.6億パタカ(約298億円)で、全体の98.5%を占めた。非居民向けも69.0減の3700万パタカ(約5億円)。直近3ヶ月でみると、昨年10〜12月の新規住宅ローン貸付承認額の月次平均値は26.8億パタカ(約385億円)で、昨年9〜11月との比較で10.4%減。

 なお、プレビルド(未完成)物件に対する新規貸付承認額は前月から46.5%増の4.0億パタカ(約58億円)。前年同月比では19.3%減。

 新規商業物件向けローン貸付承認額は前月から13.6%減となる109.8億パタカ(約1579億円)。こちらも対前月で2ヶ月ぶり減。このうち、マカオ居民向けが13.8%減の109.4億パタカ(約1573億円)で、全体の99.7%を占めた。非居民向けについては96.1%増の3700万パタカ(約5億円)。直近3ヶ月でみると、昨年10〜12月の月次平均値は85.5億パタカ(約1230億円)で、昨年9〜11月との比較で44.4%増。

 昨年12月末時点の住宅ローン融資残高は前月から0.2%増、前年同月から2.0%増となる2396.2億パタカ(約3兆4461億円)。マカオ居民が占める割合は94.7%。マカオ居民向けの住宅ローン融資残高は前月から0.1%減、非居民向けについては6.3%増。

 商業物件向けローン融資残高は前月から1.6%増、前年同月から3.8%減となる1620.9億パタカ(約2兆3313億円)。マカオ居民が占める割合が93.4%。商業物件ローン融資残高はマカオ居民向けが前月から1.7%増、非居民向けが横ばい。

 昨年12月末締めの住宅ローン延滞率は0.28%で、前月から横ばい、前年同月から0.03ポイント上昇。商業物件向けローン延滞率は0.58%で、前月から0.02ポイント下落、前年同月から0.08ポイント上昇。

マカオ金融管理局ビル(資料)=2020年7月本紙撮影

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