香港経由でマカオに到着した冷蔵食品外包装から新型コロナウイルス検出

 中国本土ではコールドチェーン(低温物流)従事者が輸入品の外装等に付着したウイルスから新型コロナに感染し、市中への流入につながったとされるケースがしばしば報告されており、マカオでも厳格な防疫措置が講じられている。

 マカオ市政署(IAM)は3月1日、輸入食品に対する定常検査において、香港で仕分けされ、マカオに到着した輸入冷蔵牛乳60パックを載せたパレットの外包装にあたる梱包用フィルム部分から採取した検体から新型コロナウイルス陽性反応が検出されたことを明らかにした。

 保管先の倉庫及び貨物に対する消毒、反復検査を行った後、外包装にウイルスの付着が判明したパレットについては市中への流入リスクを考慮して全量廃棄処分を行ったとのこと。

 IAMでは輸入フルーツ及びコールドチェーン食品の外包装に対する洗浄と消毒、検査サンプル数の増といった対応のほか、コールドチェーン従事者に対しても48時間毎にPCR検査を受けることを必須としている。目下、毎週平均およそ10万箱の外包装消毒を行い、昨年通期の環境及びコールドチェーン食品、フルーツに対するPCR検査サンプル数は6万5000点に上ったとした。

梱包用フィルムから新型コロナウイルスが検出され全量破棄処分となった牛乳(写真:IAM)

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