香港の新型コロナ新規感染者数3254人、13日ぶり上昇…第5波累計約116.5万人、死亡者数は8136人に=4/5

 人口約740万人の香港では、昨年(2021年)12月末から新型コロナウイルス感染症の流行「第5波」が始まった。

 2月から3月にかけて、オミクロン変異株亜種BA.2(いわゆる「ステルスオミクロン」)による伝播が主となり、市中における新規感染確認数が急増し、医療崩壊に直面するなど深刻な状況となった。3月下旬以降は、新規感染確認数も落ち着きつつあるが、依然として高止まりが続く。

 香港衛生当局が4月5日夕方の記者会見で発表した内容によれば、同日午前0時時点集計の単日の新規感染確認数は前日から116人増(3.7%増)の3254人(輸入性16人含む)とのこと。13日ぶりに上昇に転じたが、11日連続で1万人を下回った。第5波開始以来の累計感染者数は約116.5万人。

 死亡者数は医管局の直近24時間報告分が81人、遅延報告分が6人で、第5波開始以来の累計死亡者数は8136人となり、総体死亡率は前日から0.01ポイント上昇の約0.7%に。

 当局では、ここ2〜3週間は感染確認数の下落傾向が続いているものの、近日は約3000人水準で高止まりしており、依然として市中に多くの伝播チェーンが存在することを反映するものだとし、市民に対して警戒を維持するとともに、再び増加に転じることがないよう、清明節及びイースターホリデー期間中に人が集まる機会を減らしてほしいと呼びかけた。

 2月以降の感染急拡大によって、医療現場のキャパシティ不足が深刻化したことを受け、政府がホテルの借り上げや公営住宅の転用、中国中央政府の支援も得て仮設の大規模隔離・治療施設の建設、医療支援チームの受け入れなどを進めて対処を進めた結果、直近では入院待機状況が改善傾向にあるという。一時ストップしていた局地ロックダウンによる強制ウイルス検査も再開された。今週末にかけて(4月8日から10日までの3日間)、全市民を対象としたスピード抗原検査計画が実施される予定となっている。

 香港の4月4日午後8時時点のワクチン接種率は92.2%(1回目の接種完了)、85.3%(2回目の接種完了)となっている(※新たに接種対象となった3〜11歳は含まず)。3〜11歳の1回目接種率は61.4%。接種率は昨年後半にかけて伸び悩んでいたが、流行第5波の深刻化、防疫措置の一環としてワクチンパス(所定施設入場時にワクチン接種証明の提示を要する措置)の導入計画発表などを受けて、年初から一気に上昇。4日単日の接種回数(1〜3回目の接種合計)は2万6876回で、7日移動平均は4万3250回。年齢層別の接種率では、新たに接種対象となった3〜11歳のほか、70〜79歳(82.1%)と80歳以上(58.4%)が大きく平均を下回っており、接種率向上策が講じられている。当局は、4月末までに高齢者の接種率9割を達成することを目標として掲げている。

香港のイメージ=香港島・中環にて本紙撮影

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