中国本土の新型コロナ新規市中感染者数は520人…4日連続1千人以下=5/24

 中国本土では、比較的早い時期に新型コロナの封じ込めに成功し、以降は全国的には安定した状況となり、散発的な市中感染確認例が度々出現する程度だったが、今年(2022年)に入って以降はオミクロン変異株及びその亜種(いわゆる「ステルスオミクロン」等)の流入を受け、一部地域で比較的大規模な再流行が出現している。

 中国の国家衛生健康委員会(NHC)が5月25日朝に公式サイト上で公表した情報によれば、同月24日の中国本土における新規市中感染確認者数は102人(前日から39人減)だったとのこと。内訳は、上海市44人、北京市41人、天津市7人、四川省5人、吉林省2人、河南省2人、江蘇省1人。このうち上海市の32人、北京市の4人、天津市の1人、河南省の1人、四川省の1人の計39人が無症状から感染確認に転じた事案。中国本土で市中感染確認例が出現するのは221日連続で、22日連続500人以下となった。

 市中の無症状感染例は418人(前日から80人減)。内訳は、上海市343人、河南省28人、天津市11人、遼寧省11人、北京市6人、吉林省5人、浙江省5人、四川省4人、新疆ウイグル自治区4人、江西省1人。

 無症状を含む新規感染者数は520人で、4日連続1千人以下に。このうち上海市の報告数が387人に上り、全体の74.4%を占めた。上海では10日連続1千人以下を維持。

 5月24日24時時点の中国本土で治療中を受けている感染確認者数は3699人(うち輸入性が208人)で、重症者は187人(輸入性ゼロ)。無症状の患者2万5948人(輸入性435人)が医学観察下にあるとのこと。

 今年に入って以降、オミクロン変異株の流入に伴い、中国本土の多くの省市区で新規感染例の出現が続いているが、特に深刻なのが上海市。同市では3月下旬から事実上のロックダウン(都市封鎖)状態にあるが、近日は新規感染確認数が1000人以下まで下落しており、段階的な正常化が進む状況。一方、北京市では依然として市中に伝播チェーンが存在するとされ、クラスターも相次ぎ出現する中、移動制限やPCR検査実施によるスクリーニングといった対応が進められている。

中国・北京(資料写真)—本紙撮影

中国・北京(資料写真)—本紙撮影

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