中国本土の新型コロナ新規市中感染者数が4日連続100人超…北京のバーで発生したクラスターの拡大続く=6/13

 中国本土では、比較的早い時期に新型コロナの封じ込めに成功し、以降は全国的には安定した状況となり、散発的な市中感染確認例が度々出現する程度だったが、今年(2022年)に入って以降はオミクロン変異株及びその亜種(いわゆる「ステルスオミクロン」等)の流入を受け、上海や北京など一部地域で比較的大規模な再流行が発生した。

 中国の国家衛生健康委員会(NHC)が6月14日朝に公式サイト上で公表した情報によれば、同月13日の中国本土における新規市中感染確認者数は60人(前日から9人減)だったとのこと。内訳は、北京市42人、内モンゴル自治区15人、上海市3人。このうち内モンゴル自治区の2人が無症状から感染確認に転じた事案。中国本土で市中感染確認例が出現するのは241日連続で、2日連続100人以下となった。

 市中の無症状感染例は67人(前日から7人減)。内訳は、北京市32人、上海市14人、内モンゴル自治区9人、遼寧省5人、雲南省3人、四川省2人、江蘇省1人、浙江省1人。

 無症状を含む新規感染者数は127人で、4日連続100人超となった。

 5月末にロックダウンが解除となった上海市では目立ったリバウンドは出現していないものの、依然として社会面(隔離対象ではない一般市中)における感染者が散発的に出現している。同市では、6月12日から市民に対して週1回PCR検査を受けることが必須とされた。

 4月下旬から再流行が続く北京市については、一旦は多くのエリアで社会面におけるゼロコロナを達成し、一部を除いて正常化が進んでいたが、近日、朝陽区にあるバー(クラブ規模の大型施設)でクラスターが発生。13日午後3時までに288人まで拡大し、同日の同市の感染者74人すべてが本クラスターに関連するものだったとのこと。市当局では、依然として拡散リスクが存在するとし、接触者の追跡及びPCR検査によるスクリーニング及び地下フロアで営業するバーなどの防疫措置に関する点検を進めているという。

 6月13日24時時点の中国本土で治療中を受けている感染確認者数は919人(うち輸入性が205人)で、重症者は14人(輸入性ゼロ)。無症状の患者2162人(輸入性444人)が医学観察下にあるとのこと。

 このところ中国本土の状況は安定してきたが、香港ではソーシャルディスタンス措置の第二次緩和後に感染確認数の増加が続き、近日は単日700〜800人程度で推移。マカオについては約8ヶ月にわたって市中感染確認数ゼロを維持している。

中国・北京(資料写真)—本紙撮影

中国・北京(資料写真)—本紙撮影

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