マカオ、2022年6月のカジノ売上は対前年62.1%減の約413億円…2020年9月以降最低、1〜6月累計46.4%減

 マカオ政府博彩監察協調局(DICJ)は7月1日、今年(2022年)6月のマカオの月次カジノ売上(Gross Gaming Revenue=GGR)について、前年同月から62.1%減、前月から25.9%減となる24.77億パタカ(日本円換算:約413億円)だったとする最新統計を公表。

 前年同月比では4ヶ月連続のマイナス、対前月では2ヶ月ぶりのマイナスに。年初来はもとより、2020年9月以降の最低となった。

 すでに中国本土とマカオの間では条件付きで隔離検疫免除での相互往来が再開されているが、今年に入って以降、中国各地で再流行が深刻化したことを受けて水際措置の強化や移動制限が講じられるなどした結果、マカオにおける中国本土からのインバウンド旅客数が低迷し、カジノ売上に影響が及んでいるとされる。また、6月18日深夜以降、マカオで約8ヶ月ぶりに市中陽性者が相次ぎ出現したことを受け、中国本土との間の水際措置が大幅に引き上げられほか、マカオ域内における防疫措置も厳格なものとなっている。カジノ施設については局地ロックダウンとなった一部施設を除いて営業を継続しているものの、入場にあたって当日の迅速抗原検査陰性結果の提示を必須とするなど防疫措置が強化されている。

 6月の営業日は30日間で、5月より1日間短い。今年6月の1営業日あたりの平均売上は前月から約23%の減少となる0.83億パタカ(約13.9億円)にとどまった。新型コロナの影響が生じて以降の推移については、2020年第2四半期の0.23億〜0.56億パタカ(約3.8億〜9.3億円)が底で、2021年5月にかけて回復が進み、その後は水際措置の調整と連動してアップダウンを繰り返している。

 今年1〜6月累計のカジノ売上は前年同時期から46.4%減の262.69億パタカ(約4384億円)。変動率は前月時点から2.4ポイント下落(悪化)。

 マカオ政府の2022年度財政予算における当初カジノ売上見込みは1300億パタカ(約2兆1696億円)で、6月終了時点の進捗率は20.2%。なお、前年も同額の見込みだったが、大幅未達(66.8%)だった。マカオ特別行政区の賀一誠(ホー・ヤッシン)行政長官は6月6日に囲み取材を受けた際、今年度のカジノ売上見込みについて、下半期に提出を予定している修正予算案で引き下げる考えを示した。6月下旬以降の新型コロナ市中感染は依然として封じ込めに至っておらず、7月のカジノ売上にも影響が及ぶものとみられる。

防疫対策を講じた上で営業を続けるマカオのカジノ。ディーラーによるチップ消毒作業の様子(資料)=2022年6月(写真:GCS)

【資料1】2022年のマカオの月次カジノ売上の推移(カッコ内は前年比)
・1月:63.44億パタカ=約1061億円(20.9%減)
・2月:77.59億パタカ=約1298億円(6.1%増)
・3月:36.72億パタカ=約614億円(55.8%減)
・4月:26.77億パタカ=約448億円(68.1%減)
・5月:33.41億パタカ=約559億円(68.0%減)
・6月:24.77億パタカ=約413億円(62.1%減)
>1〜6月累計:262.69億パタカ=約4384億円(46.4%減)

【資料2】2013年〜2021年のマカオの年間カジノ売上の推移(カッコ内は前年比)
・2013年:3607.49億パタカ=約6兆0334億円(18.6%増)*ピーク時
・2014年:3515.21億パタカ=約5兆8791億円(2.6%減)
・2015年:2308.40億パタカ=約3兆8607億円(34.3%減)
・2016年:2232.10億パタカ=約3兆7331億円(3.3%減)
・2017年:2657.43億パタカ=約4兆4445億円(19.1%増)
・2018年:3028.46億パタカ=約5兆0630億円(14.0%増)
・2019年:2924.55億パタカ=約4兆8912億円(3.4%減)
・2020年:604.41億パタカ=約1兆0109億円(79.3%減)
・2021年:868.63億パタカ=約1兆4521億円(43.7%増)

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