マカオ 2022年5月貨幣・金融統計公表…ローカルの預金残高が4ヶ月ぶり増

 マカオ政府金融管理局は7月5日、今年(2022年)5月の貨幣・金融統計を公表。内容のサマリーは下記の通り。

【マネーサプライ】
 流通貨幣が前月から2.4%減、通知預金が0.8%増で、M1は0.1%減。また、準通貨負債は0.1%増。M1及び準貨幣負債を含む広義貨幣供給量M2は0.1%増となる6745億マカオパタカ(日本円換算:約11兆3448億円)となった。前年同月との比較では、M1が10.7%、M2が4.1%のそれぞれ減。M2に占める通貨別の比率はマカオパタカが37.0%、香港ドルが48.3%、人民元が6.0%、米ドルが7.0%。

【預金】
 マカオ居民(マカオ居留権保有者)による預金残高は前月から0.2%増の6543億マカオパタカ(約11兆0050億円)で4ヶ月ぶり増、非居民による預金残高については3.6%減の3527億マカオパタカ(約5兆9323億円)で3ヶ月連続減、公共部門の銀行システムへの預金残高は0.2%増の2614億マカオパタカ(約4兆3966億円)で3ヶ月ぶり増となり、これらを総合して計算した銀行システムの預金残高は0.9%減の1兆2683億マカオパタカ(約21兆3322億円)。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの占める割合はそれぞれ20.0%、50.5%、6.3%、21.3%。

【融資】
 地元民間部門への融資は前月から0.5%増の5571億マカオパタカ(約9兆3680億円)。対外民間部門への融資は1.1%増の7782億マカオパタカ(約13兆0859億円)。民間部門へ融資額は合計で0.9%増の1兆3353億マカオパタカ(約22兆4539億円)となり、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ16.2%、37.6%、15.0%、28.4%。

【預貸率/不良債権比率】
 銀行のマカオ居民に対する預貸率は今年5月末時点で前月末から0.2ポイント上昇の60.8%。非マカオ居民含む総体預貸率は1.8ポイント上昇の105.3%。1ヶ月及び3ヶ月ベース計算による流動資産対負債比率はそれぞれ72.2%、65.3%水準。不良債権比率は前月末から横ばいの0.77%。

マカオ金融管理局ビル(資料)=2020年7月本紙撮影

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