日本人旅客減少幅41.4%―7月入境旅客統計

マカオ政府統計調査局は23日、今年(2013年)7月の入境旅客数統計を発表。総数はのべ2,565,170人となり前年同月比4.9%の増、うち日帰り旅客が1,287,741人で全体の50.2%を占めた。なお、昨年秋以降減少傾向にある日本人旅客だが、前月と比べて減少幅が若干改善している。

今年7月の入境旅客の出身地別では、中国本土旅客が前年同月比14.0%増の1,660,096人(うち個人旅行者730,405人)、省市別では広東省が738,106人、福建省74,292人が多かった。この他、韓国が6.6%増の38,416人、フィリピンが0.9%増の18,859人、一方、香港が6.5%減の598,200人、中国台湾が18.7%減の91,226人、日本が41.4%減の20,593人だった。日本人旅客の減少幅は、前月の44.1%から若干の改善。なお、長距離地区では英国が13.0%増の4,744人、フランスが5%増の3,268人と伸びた。一方、アメリカは8.3%減の14,947人、オーストラリアが1.8%減の7,920人、カナダが12.5%減の5,655人。

7月の旅客平均滞在時間は前年同月と変わらず1.0日、宿泊を伴う旅客の平均滞在時間は1.9日、同日帰り旅行者は0.2日。

今年1-7月の入境旅客数はのべ16,707,410人となり、前年比4.3%増。出発地別では、中国本土が10.4%、韓国が5.5%の増となった一方、香港が3.8%、中国台湾が10.5%、日本が34.0%の減少となっている。米国、オーストラリア、カナダの遠距離各国からの旅客も減少しているが、英国、フランス、ロシアは伸長。

日本人旅客の減少幅が拡大している点について、日中関係の複雑化、それに伴う直行便の減便といったものに加え、マカオのホテル価格の高騰による他地域への顧客流出、昨今の円安傾向など複数の要因が考えられる。今後の回復の見込みは未知数。なお、一部LCC(格安航空会社)が日本とマカオを結ぶ新路線の開設を検討しているなどの話もある。

マカオ国際空港(資料)=マカオ・タイパ島―本紙撮影

マカオ国際空港(資料)=マカオ・タイパ島―本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…
  2.  マカオ治安警察局は7月26日、マカオ警察総局による指揮の下、マカオの良好な治安環境の保護・維持を…
  3.  ユネスコのアジア太平洋地域世界遺産研修研究所は7月23日、第46回国連大会が開催中のインド・ニュ…
  4.  マカオ司法警察局は7月25日、マカオで覚醒剤の密売したとしてタンザニア人旅客の20代の男を逮捕し…
  5.  マカオ治安警察局は7月25日、カジノ施設が集積するマカオ半島新口岸地区にあるスーパーマーケットで…

ピックアップ記事

  1.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  5.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…

注目記事

  1.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  2.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  5.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年8月号
(vol.134)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun