マカオの銀行における国際業務割合が2四半期連続下落…2022年2Q

 マカオ金融管理局は8月15日、今年第2四半期(2022年4〜6月)のマカオ国際性銀行業務統計を公表。

 今年第2四半期のマカオの銀行業務全体に占める国際性業務割合は前四半期から下落。今年6月末におけるマカオの銀行システム総資産に占める国際資産の割合は今年3月末から0.5ポイント下落の85.5%。国際負債の割合についても0.3ポイント下落の83.3%に。いずれも2四半期連続下落。

 外貨はマカオの国際銀行業務における主要取引単位となっている。今年6月末における国際銀行資産と負債に占めるマカオパタカの割合は0.8%と0.7%。香港ドル、米ドル、人民元、その他外貨の国際資産に占める割合は32.7%、44.0%、18.7%、3.8%、国際負債に占める割合は37.4%、37.6%、21.6%、2.7%。

 今年6月末におけるマカオの銀行の国際資産総額は、今年3月末から3.6%減の2兆2060億マカオパタカ(日本円換算:約36兆4304億円)。このうち、対外資産は6.2%減の1兆6524億マカオパタカ(約27兆2881億円)、マカオにおける外貨資産は5.1%増の5536億マカオパタカ(約9兆1393億円)。国際資産の主要構成要素である外地におけるノンバンクローンは0.4%減の7913億マカオパタカ(約13兆0634億円)。

 今年6月末におけるマカオの銀行の国際負債総額は、今年3月末から3.3%減の2兆1510億マカオパタカ(約35兆5104億円)。このうち、対外負債は6.6%減となる1兆2737億マカオパタカ(約21兆0273億円)、マカオにおける外貨負債は1.9%増の8773億マカオパタカ(約14兆4832億円)。マカオ居民及びマカオ特別行政区によるマカオの銀行への各種外貨預金が国際負債の主要な構成要素となっており、その残高は今年3月末から1.6%減の6746億マカオパタカ(約11兆1368億円)。

 マカオの国際銀行業務は主にアジアに分布している。今年6月末におけるマカオの銀行システムの対外資産のうち、対中国本土及び香港の債権が占める割合は43.2%、26.1%。同時に、ポルトガル語圏諸国及び「一帯一路」周辺国家が1.0%及び9.6%。対外負債全体に占める対香港及び中国本土の割合は39.6%及び38.1%、ポルトガル語圏諸国及び「一帯一路」周辺国家が0.5%及び8.2%。

 マカオ国際性銀行業務統計は国際決済銀行(BIS)が提唱する方法で作成されたもの。

マカオ金融管理局ビル(資料)=2020年7月本紙撮影

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