中国本土の新型コロナ新規市中感染者数は1673人、3日連続減…広東省は2日連続3桁、大半が深圳市からの報告例=9/3

 中国本土では、比較的早い時期に新型コロナの封じ込めに成功し、以降は全国的には安定した状況となり、散発的な市中感染確認例が度々出現する程度だったが、今年(2022年)に入って以降はオミクロン変異株の流入を受け、上海や北京といった主要都市を含む一部地域で比較的大規模な再流行が発生した。

 中国の国家衛生健康委員会(NHC)が9月4日朝に公式サイト上で公表した情報によれば、同月3日の中国本土における新規市中感染確認者数は314人(前日と126人減)だったとのこと。内訳は四川省98人、広東省79人、チベット自治区51人、海南省24人、遼寧省11人、吉林省11人、内モンゴル自治区10人、青海省8人、黒竜江省4人、天津市3人、貴州省3人、河北省2人、浙江省2人、江西省2人、北京市1人、上海市1人、山東省1人、湖南省1人、重慶市1人、陝西省1人。このうち海南省の16人、四川省の7人、チベット自治区の6人青海省の4人、北京市の1人、黒竜江省の1人、浙江省の1人の計40人が無症状から感染確認へ転じた事案。中国本土で市中感染確認例が出現するのは323日連続で、31日連続3桁となった。

 市中の無症状感染例は1359人(前日から20人減)。内訳はチベット自治区505人、青海省131人、遼寧省113人、黒竜江省93人、四川省88人、吉林省81人、山東省78人、江西省55人、新疆ウイグル自治区33人、広東省24人、海南省21人、天津市19人、広西チワン族自治区18人、河南省17人、湖北省16人、甘粛省16人、河北省15人、貴州省12人、内モンゴル自治区10人、陝西省8人、浙江省3人、湖南省2人、重慶市1人。

 無症状を含む新規感染者数は1673人で、3日連続減。ただし、25日連続4桁。

 9月3日24時時点の中国本土で治療中を受けている感染確認者数は6198人(うち輸入性が493人)で、重症者は29人(輸入性ゼロ)。無症状の患者2万4079人(輸入性792人)が医学観察下にあるとのこと。

 新規感染者数の省区市別では、依然としてチベット自治区が最多の556人。このうちラサ市が約250人で、堆龍徳慶区の無症状1人を除いて城関区からの報告例で、全員隔離対象の中から発見に至ったものという。

 次いで、四川省の186人。8日連続3桁となり、大部分が成都市からの報告例。

 香港・マカオに隣接する広東省では、しばらく落ち着いた状況が続いた後、8月5日以降は連日複数の感染例が出現。3日の新規感染者数は前日と同数の103人で、2日連続3桁に。このうち89人が深圳市からの報告例で、隔離対象ではない一般市中でのPCR検査によるスクリーニングを通じて感染者が見つかっている状況。同市では、香港から流入したとみられるオミクロンBF.15(BA.5の派生)感染例が確認され、防疫措置の引き締めが進んでいる。市当局は、防疫情勢は深刻かつ複雑で、一般市中における感染リスクは依然として高く、短期的に単日の新規感染者数は高止まりするとの見込みを示した。省内その他は広州市、江門市、東莞市、掲陽市からの報告例。

 中国本土の状況は総じて落ち着いている一方で、香港ではソーシャルディスタンス措置の第二次緩和後に市中感染確認数の緩やかなリバウンドが続き、直近では1万人水準(輸入性含む)まで増加している。主流株がオミクロンBA.5に置き換わりつつある状況で、医療体制の準備も進んでいる。マカオでは6月中旬から市中でオミクロンBA.5.1の流行が続き、累計1800人超に達した。ただし、全市民を対象とした高頻度のPCR検査及び迅速抗原検査によるスクリーニングと準ロックダウンともいえる厳格な防疫措置を講じて対応した結果、8月1日までにゼロコロナ状態を実現。以降は落ち着いた状態を維持している。

中国広東省深圳市の繁華街「東門歩行街(老街)」(資料)—本紙撮影

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