香港の新型コロナ新規感染確認者数が2日ぶり1万人超…第5波開始以来の累計は約160万人に=9/7

 人口約730万人の香港では、昨年(2021年)12月末から新型コロナウイルス感染症の流行「第5波」が続く。

 香港衛生当局が9月7日夕方の会見で発表した内容によれば、同日午前0時時点集計の単日の新規市中感染確認数は前日から843人増の1万0030人、輸入性は22人減の164人だった。

 市中と輸入性の合計は前日から821人増の1万0194人で、2日ぶりに1万人超となった。9月に入って以降、1万人超となるのは5日目。第5波開始以来の累計感染確認数は約159.9万人。

 新規死亡報告数は16人で、年齢は47〜99歳。このうち7人が3回目のワクチン接種を受けていなかったという。第5波開始以来の累計死亡者数は9544人に。

 このところの目立ったリバウンドの出現要因として、主流株がオミクロンBA.5へ置き換わりつつあることが指摘されている。

 直近の公立病院の入院患者数(新型コロナ感染者)は2870人で、このうち新規の入院患者が342人とのこと。容体は危篤が50人、深刻が55人など。

 感染者数の増と比例して入院患者数も増加の一途にあり、8月下旬からランタオ島のアジアワールドエキスポ内の臨時病院が再稼働したほか、公立病院における病床調整プランも発動され、コロナ患者用の病床確保が進む。その一方で、緊急性を要しない医療サービスに影響が及んでいる。院内感染や医療従事者の感染も相次ぐ状況。

 香港では2月から3月にかけて、オミクロン変異株派生型のBA.2(いわゆる「ステルスオミクロン」)による伝播が主となり、市中における新規感染確認数が急増し、医療崩壊に直面するなど深刻な状況となった。3月下旬以降は緩やかな減少が続いたが、長く単日200〜300人程度でこう着状態を維持した後、6月中旬から目立ったリバウンドが出現している。2〜3月にかけてのピーク後に、水際措置及びソーシャルディスタンス措置の段階的緩和があった。リバウンド発生を受けて、ソーシャルディスタンス措置については追加緩和の見合わせが続き、一部引き締めもあった。

 9月7日時点の香港の3歳以上の人口におけるワクチン接種率は93.6%(1回目の接種完了)、90.9%(2回目の接種完了)、73.6%(3回目の接種完了)となっている。接種率は昨年後半にかけて伸び悩んでいたが、流行第5波の深刻化を受け、年初にかけて一気に上昇。ただし、一旦状況が落ち着き、こう着状態となって以降は再び頭打ち状態に。7日単日の接種回数(1〜4回目の接種合計)は2万5443回で、7日移動平均は2万9401回。年齢層別の接種率(1回目の接種完了)では、3歳以下(13.53%)、3〜11歳(81.38%)、70〜79歳(82.71%)、80歳以上(70.72%)が大きく平均を下回っており、高齢者に対する訪問接種サービスを展開するなどの接種率向上策が講じられている。

香港の町並み(資料)—本紙撮影

香港の町並み(資料)—本紙撮影

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