香港の新型コロナ新規感染確認者数が3日連続1万人超…9月に入って以降で7日目=9/9

 人口約730万人の香港では、昨年(2021年)12月末から新型コロナウイルス感染症の流行「第5波」が続く。

 香港衛生当局が9月9日夕方の会見で発表した内容によれば、同日午前0時時点集計の単日の新規市中感染確認数は前日から988人減の9922人、輸入性は27人減の154人だった。

 市中と輸入性の合計は前日から1015人減の1万0076人で、3日連続1万人超。9月に入って以降、1万人超となるのは7日目。第5波開始以来の累計感染確認数は約162.0万人。

 新規死亡報告数は11人で、年齢は50〜100歳。このうち7人が3回目のワクチン接種を受けていなかったという。第5波開始以来の累計死亡者数は9567人に。

 直近の公立病院の入院患者数(新型コロナ感染者)は2759人で、このうち新規の入院患者が313人。容体は危篤が54人、深刻が59人など。

 感染者数の増と比例して入院患者数も増加の一途にあり、8月下旬からランタオ島のアジアワールドエキスポ内の臨時病院が再稼働したほか、公立病院における病床調整プランも発動され、コロナ患者用の病床確保が進む。その一方で、緊急性を要しない医療サービスに影響が及んでいる。院内感染や医療従事者の感染が相次ぐほか、高齢者介護施設などグループホームでもクラスターが頻繁に出現する状況。

 香港では2月から3月にかけて、オミクロン変異株派生型のBA.2(いわゆる「ステルスオミクロン」)による伝播が主となり、市中における新規感染確認数が急増し、医療崩壊に直面するなど深刻な状況となった。3月下旬以降は緩やかな減少が続いたが、長く単日200〜300人程度でこう着状態を維持した後、6月中旬からは主流株のオミクロンBA.5への置き換わりが進んだことで、目立ったリバウンドが出現している。2〜3月にかけてのピーク後には、水際措置及びソーシャルディスタンス措置の段階的緩和があった。リバウンドの出現を受けて、ソーシャルディスタンス措置については追加緩和の見合わせが続く。

 当局は、まもなく中秋節を迎えるにあたり、家庭を跨いでのイベントなどを控え、そういた場所へ出向く際には、事前に迅速抗原検査キットで自主検査を行うよう呼びかけた。

 9月9日時点の香港の3歳以上の人口におけるワクチン接種率は93.7%(1回目の接種完了)、91.0%(2回目の接種完了)、74.2%(3回目の接種完了)となっている。接種率は昨年後半にかけて伸び悩んでいたが、流行第5波の深刻化やワクチンパス制度の導入を受け、年初にかけて一気に上昇。ただし、一旦状況が落ち着き、こう着状態となって以降は再び頭打ち状態に。9日単日の接種回数(1〜4回目の接種合計)は3万5537回で、7日移動平均は2万9763回。年齢層別の接種率(1回目の接種完了)では、3歳以下(14.07%)、3〜11歳(81.65%)、70〜79歳(82.75%)、80歳以上(70.77%)が大きく平均を下回っており、高齢者に対する訪問接種サービスを展開するなどの接種率向上策が講じられている。

香港特別行政区のイメージ(資料)—本紙撮影

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