中国本土の新型コロナ新規市中感染者数は949人…32日ぶり1千人以下に=9/11

 中国本土では、比較的早い時期に新型コロナの封じ込めに成功し、以降は全国的には安定した状況となり、散発的な市中感染確認例が度々出現する程度だったが、今年(2022年)に入って以降はオミクロン変異株の流入を受け、上海や北京といった主要都市を含む一部地域で比較的大規模な再流行が発生した。

 中国の国家衛生健康委員会(NHC)が9月12日朝に公式サイト上で公表した情報によれば、同月11日の中国本土における新規市中感染確認者数は164人(前日から15人減)だったとのこと。内訳は四川省81人、広東省17人、北京市15人、内モンゴル自治区15人、チベット自治区10人、山東省9人、新疆ウイグル自治区4人、広西チワン族自治区3人、黒竜江省2人、陝西省2人、青海省2人、天津市1人、江蘇省1人、重慶市1人、貴州省1人。このうち四川省の22人、新疆ウイグル自治区の4人、広東省の3人、内モンゴル自治区の2人、陝西省の2人、北京市の1人、黒竜江省の1人、青海省の1人の計36人が無症状から感染確認へ転じた事案。中国本土で市中感染確認例が出現するのは331日連続で、39日連続3桁となった。

 市中の無症状感染例は785人(前日から174人減)。内訳はチベット自治区216人、貴州省136人、黒竜江省68人、四川省62人、江西省60人、湖北省38人、陝西省31人、遼寧省28人、山東省28人、広西チワン族自治区26人、新疆ウイグル自治区24人、甘粛省17人、内モンゴル自治区15人、広東省11人、河北省5人、青海省5人、河南省4人、天津市3人、上海市3人、吉林省1人、湖南省1人、海南省1人、重慶市1人、雲南省1人。

 無症状を含む新規感染者数は949人で、5日連続減。32日ぶりに1千人以下となった。

 9月11日24時時点の中国本土で治療中を受けている感染確認者数は5651人(うち輸入性が568人)で、重症者は25人(輸入性ゼロ)。無症状の患者2万2622人(輸入性703人)が医学観察下にあるとのこと。

 11日の新規感染者数が3桁となったのは、チベット自治区(226人)、四川省(143人)、貴州省(137人)の3省区。

 依然としてチベット自治区が最多だが、減少傾向を維持。大部分がラサ市とシガツェ市の2市からの報告例で、シガツェ市内のすべての高リスク地区で新規感染がゼロとなったという。四川省は41人が成都市からの報告例。同市では沈静化傾向にあり、多くの地区で正常化が進む状況。貴州省では無症状が主。12日に貴安新区の全域を対象に全民PCRR検査と迅速抗原検査が実施されるほか、防疫対策の一環として貴陽市の一部で地下鉄が運休するとのこと。

 香港・マカオに隣接する広東省では、しばらく落ち着いた状況が続いた後、8月5日以降は連日複数の感染例が出現している状況。11日の新規感染者数は前日と同数の25人で、すべて深圳市からの報告例。うち1人が社会面(隔離対象ではない一般市中)から発見に至ったケース。このほか、近日、北京市では複数の大学キャンパスに絡む感染例の出現が続いているが、11日の15人はすべて隔離対象者だったという。

中国・北京(資料写真)—本紙撮影

中国・北京(資料写真)—本紙撮影

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