中国本土の新型コロナ新規市中感染者数は30省市区から1483人…5日連続増、広東省でも75人=10/6

 中国本土では、比較的早い時期に新型コロナの封じ込めに成功し、以降は全国的には安定した状況となり、散発的な市中感染確認例が度々出現する程度だったが、今年(2022年)に入って以降はオミクロン変異株の流入を受け、上海や北京といった主要都市を含む一部地域で比較的大規模な再流行が発生した。

 中国の国家衛生健康委員会(NHC)が10月7日朝に公式サイト上で公表した情報によれば、同月6日の中国本土における新規市中感染確認者数は216人(前日から33人増)だったとのこと。内訳は四川省42人、広東省41人、重慶市23人、雲南省23人、内モンゴル自治区13人、山西省8人、海南省7人、湖南省6人、寧夏回族自治区6人、北京市5人、江蘇省5人、浙江省5人、チベット自治区5人、天津市4人、河南省4人、遼寧省3人、黒竜江省3人、山東省3人、河北省1人、上海市1人、安徽省1人、福建省1人、貴州省1人。このうち四川省の15人、広東省の7人、内モンゴル自治区の6人、雲南省の5人、浙江省の3人、河南省の3人、湖南省の3人、北京市の2人、江蘇省の2人、遼寧省の1人、寧夏回族自治区の1人の計48人が無症状から感染確認へ転じた事案。中国本土で市中感染確認例が出現するのは356日連続で、7日連続100人超となった。

 市中の無症状感染例は1267人(前日から262人増)。内訳は内モンゴル自治区661人、新疆ウイグル自治区96人、湖北省56人、四川省50人、陝西省45人、広東省34人、チベット自治区30人、寧夏回族自治区27人、重慶市26人、雲南省26人、湖南省23人、山西省21人、江蘇省21人、河南省21人、上海市17人、河北省15人、甘粛省15人、浙江省13人、広西チワン族自治区13人、貴州省13人、天津市11人、黒竜江省10人、吉林省7人、山東省7人、安徽省6人、海南省2人、青海省1人。

 無症状を含む新規感染者数は1483人で、5日連続増。2日連続1千人超となった。

 10月6日24時時点の中国本土で治療中を受けている感染確認者数は2957人(うち輸入性が628人)で、重症者は19人(輸入性1人)。無症状の患者9544人(輸入性800人)が医学観察下にあるとのこと。

 10月6日に新規感染者の報告があった省市区の数は30。このうち3桁となったのは内モンゴル自治区(674人)のみで、全体の約45%を占めた。内モンゴル自治区の報告例の97%がフフホト市からとなっており、同市の累計感染者数は約1900人に。

 香港・マカオに隣接する広東省では、しばらく落ち着いた状況が続いた後、8月5日以降は連日複数の感染例が出現している状況。6日の新規感染者数は前日から11人増の75人で、省内14都市に分布。広州市が29人を占め、天河区、白雲区、花都区では7日にかけて全民PCR検査によるスクリーニングが実施されるという。なお、マカオに近い珠海市からは2人(感染確認)、中山市からは3人(無症状)の報告例があり、すべて隔離対象の中から発見に至ったケース。

 中国本土の状況は総じて落ち着いている一方で、香港ではソーシャルディスタンス措置の第二次緩和後に市中感染確認数の緩やかなリバウンドが続き、一旦1万人(輸入性含む)水準まで増加した後、直近では3〜4千人台まで減少。9月26日からは入境時の義務的隔離検疫も不要となり、事実上ウィズコロナに転換したといえる。入境時隔離検疫撤廃後も感染者数に大きな変化は生じていない。マカオについては1ヶ月以上にわたって市中感染確認数ゼロの落ち着いた状態を維持。こちらは中国本土に倣ってゼロコロナ政策を堅持する方針を示している。

マカオとの陸路の玄関口のとなる広東省珠海市の拱北出入境ゲート(資料)—本紙撮影

マカオとの陸路の玄関口のとなる広東省珠海市の拱北出入境ゲート(資料)—本紙撮影

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