中国本土の新型コロナ新規市中感染者数は28省市区から807人…5日連続1千人以下、広東省84人中50人が広州市=10/19

 中国本土では、比較的早い時期に新型コロナの封じ込めに成功し、以降は全国的には安定した状況となり、散発的な市中感染確認例が度々出現する程度だったが、今年(2022年)に入って以降はオミクロン変異株の流入を受け、上海や北京といった主要都市を含む一部地域で比較的大規模な再流行が発生した。

 中国の国家衛生健康委員会(NHC)が10月20日朝に公式サイト上で公表した情報によれば、同月19日の中国本土における新規市中感染確認者数は164人(前日から40人減)だったとのこと。内訳は内モンゴル自治区29人、広東省26人、陝西省25人、北京市14人、山西省12人、江蘇省11人、浙江省8人、河南省7人、湖南省7人、重慶市6人、新疆ウイグル自治区6人、四川省4人、天津市3人、雲南省2人、遼寧省1人、福建省1人、広西チワン族自治区1人、チベット自治区1人。このうち江蘇省の4人、陝西省の4人、北京市の3人、内モンゴル自治区の3人、浙江省の2人、重慶市の2人、山西省の1人、湖南省の1人の計20人が無症状から感染確認へ転じた事案。

 市中の無症状感染例は643人(前日から13人増)。内訳は新疆ウイグル自治区121人、広東省58人、内モンゴル自治区53人、陝西省50人、雲南省45人、湖南省39人、四川省38人、湖北省30人、天津市27人、浙江省21人、重慶市19人、河北省18人、広西チワン族自治区18人、江蘇省17人、河南省17人、山東省15人、甘粛省15人、上海市10人、寧夏回族自治区6人、安徽省5人、江西省5人、北京市4人、貴州省4人、遼寧省3人、山西省2人、チベット自治区2人、青海省1人。

 無症状を含む新規感染者数は807人で、3日ぶり減。また、5日連続1千人以下を維持した。

 10月19日24時時点の中国本土で治療中を受けている感染確認者数は4218人(うち輸入性が623人)で、重症者は13人(輸入性ゼロ)。無症状の患者1万5765人(輸入性991人)が医学観察下にあるとのこと。

 10月19日に新規感染者の報告があった省市区の数は全31のうち28で、前日から1減。このうち3桁となったのは新疆ウイグル自治区の127人のみで、4日連続200人以下を維持。近日、全体として感染者総数は減少傾向にあるが、依然として多くの省市区で患者が出現している状況が続いている。

 香港・マカオに隣接する広東省では、しばらく落ち着いた状況が続いた後、8月初旬以降は連日複数の感染例が出現している状況。19日の新規感染者数は前日から14人増の84人で、前日に続いて広州市からの報告例(50人)が過半数を占めた。広州市内では花都区が主で、直近の再流行が始まって以降、19日までの累計感染者数は238人に上った。ただし、増加ペースは緩やかとなっており、リスク除去のため防疫措置強化を図って対処するという。省内その他は深圳市、仏山市、中山市からの報告例。

 中国本土の状況は総じて落ち着いている一方で、香港では昨年末から流行第5波が続いており、直近の単日新規感染者数は5千人前後で推移。9月26日からは入境時の義務的隔離検疫も不要となり、事実上ウィズコロナに転換したといえる。マカオについては長期にわたって市中感染確認数ゼロの落ち着いた状態を維持。こちらは中国本土に倣ってゼロコロナ政策を堅持する方針を示している。

中国広東省広州市内にある高層ビル(資料)—本紙撮影

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