中国本土の新型コロナ新規市中感染者数は28省市区から796人…6日連続1千人以下、広東省89人中56人が広州市=10/20

 中国本土では、比較的早い時期に新型コロナの封じ込めに成功し、以降は全国的には安定した状況となり、散発的な市中感染確認例が度々出現する程度だったが、今年(2022年)に入って以降はオミクロン変異株の流入を受け、上海や北京といった主要都市を含む一部地域で比較的大規模な再流行が発生した。

 中国の国家衛生健康委員会(NHC)が10月21日朝に公式サイト上で公表した情報によれば、同月20日の中国本土における新規市中感染確認者数は158人(前日から6人減)だったとのこと。内訳は陝西省29人、内モンゴル自治区27人、広東省27人、北京市15人、河南省9人、山西省8人、湖南省7人、四川省7人、新疆ウイグル自治区7人、天津市6人、浙江省5人、重慶市4人、雲南省3人、江蘇省2人、山東省1人、広西チワン族自治区1人。このうち北京市の4人、内モンゴル自治区の3人、重慶市の2人、陝西省の2人、湖南省の1人、四川省の1人の計13人が無症状から感染確認へ転じた事案。

 市中の無症状感染例は638人(前日から5人減)。内訳は新疆ウイグル自治区113人、内モンゴル自治区64人、広東省62人、天津市53人、陝西省41人、湖北省40人、雲南省37人、湖南省32人、広西チワン族自治区24人、浙江省19人、山東省17人、四川省17人、甘粛省16人、江蘇省14人、上海市13人、河南省12人、河北省11人、山西省9人、安徽省9人、黒竜江省6人、寧夏回族自治区6人、重慶市5人、貴州省5人、チベット自治区4人、青海省4人、北京市2人、江西省2人、福建省1人。

 無症状を含む新規感染者数は796人で、2日連続減。また、6日連続1千人以下を維持した。

 10月20日24時時点の中国本土で治療中を受けている感染確認者数は4153人(うち輸入性が624人)で、重症者は13人(輸入性ゼロ)。無症状の患者1万5686人(輸入性1028人)が医学観察下にあるとのこと。

 10月20日に新規感染者の報告があった省市区の数は全31のうち28で、前日と同数。このうち3桁となったのは新疆ウイグル自治区の120人のみで、5日連続200人以下を維持。近日、全体として感染者総数は減少傾向にあるが、依然として多くの省市区で患者が出現している状況が続く。

 香港・マカオに隣接する広東省では、しばらく落ち着いた状況が続いた後、8月初旬以降は連日複数の感染例が出現している状況。20日の新規感染者数は前日から5人増の89人で、広州市からの報告例が56人に上った。花都区と白雲区では21日に全民PCR検査が実施されるという。次いで多かったのが深圳市の15人で、うち1人が一般市中から発見に至ったケース。省内その他は仏山市、中山市、揭陽市、肇慶市、清遠市からの報告例。

 中国本土の状況は総じて落ち着いている一方で、香港では昨年末から流行第5波が続いており、直近の単日新規感染者数は5千人前後で推移。9月26日からは入境時の義務的隔離検疫も不要となり、事実上ウィズコロナに転換したといえる。マカオについては長期にわたって市中感染確認数ゼロの落ち着いた状態を維持。こちらは中国本土に倣ってゼロコロナ政策を堅持する方針を示している。

中国広東省深圳市の繁華街「東門歩行街(老街)」(資料)—本紙撮影

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