中国本土の新型コロナ新規市中感染者数は29省市区から924人…9日連続1千人以下、広東省は広州中心に93人=10/23

 中国本土では、比較的早い時期に新型コロナの封じ込めに成功し、以降は全国的には安定した状況となり、散発的な市中感染確認例が度々出現する程度だったが、今年(2022年)に入って以降はオミクロン変異株の流入を受け、上海や北京といった主要都市を含む一部地域で比較的大規模な再流行が発生した。

 中国の国家衛生健康委員会(NHC)が10月24日朝に公式サイト上で公表した情報によれば、同月23日の中国本土における新規市中感染確認者数は173人(前日から18人増)だったとのこと。内訳は山西省36人、内モンゴル自治区32人、広東省23人、陝西省22人、新疆ウイグル自治区10人、北京市8人、河南省8人、湖南省7人、安徽省6人、天津市3人、江蘇省3人、重慶市3人、雲南省3人、浙江省2人、山東省2人、上海市1人、広西チワン族自治区1人、貴州省1人、チベット自治区1人。このうち浙江省の2人、北京市の1人、河南省の1人、陝西省の1人の計5人が無症状から感染確認へ転じた事案。

 市中の無症状感染例は751人(前日から68人増)。内訳は新疆ウイグル自治区125人、広東省70人、湖南省69人、内モンゴル自治区66人、陝西省59人、天津市38人、山東省35人、山西省31人、雲南省31人、四川省30人、湖北省28人、福建省23人、青海省20人、安徽省17人、江蘇省16人、河南省16人、黒竜江省15人、上海市11人、広西チワン族自治区9人、甘粛省8人、浙江省7人、重慶市6人、河北省5人、寧夏回族自治区5人、チベット自治区4人、北京市2人、遼寧省2人、吉林省2人、貴州省1人。

 無症状を含む新規感染者数は924人で、3日連続増。ただし、9日連続1千人以下を維持した。

 10月23日24時時点の中国本土で治療中を受けている感染確認者数は3784人(うち輸入性が605人)で、重症者は15人(輸入性ゼロ)。無症状の患者1万5137人(輸入性1043人)が医学観察下にあるとのこと。

 10月23日に新規感染者の報告があった省市区の数は全31のうち29で、前日から3増。このうち3桁となったのは新疆ウイグル自治区(135人)のみ。このところ、全体として感染者総数は横ばいあるいは減少傾向にあるが、依然として多くの省市区で患者が出現する状況が続く。

 香港・マカオに隣接する広東省では、しばらく落ち着いた状況が続いた後、8月初旬以降は連日複数の感染例が出現している状況。23日の新規感染者数は前日から2人増の93人。広州市からの報告例が主で、花都区では24日も継続して全民PCR検査によるスクリーニングが実施され、防疫対策として地下鉄3号線及び8号線の客村駅の全出入口を閉鎖する措置が講じられるという。

 このほか、山西省では感染確認例が全省市区中最多の36人となり、無症状も31人に上った。大同市と太源市からの報告例が主とのこと。

 中国本土の状況は総じて落ち着いている一方で、香港では昨年末から流行第5波が続いており、直近の単日新規感染者数は5千人前後で推移。9月26日からは入境時の義務的隔離検疫も不要となり、事実上ウィズコロナに転換したといえる。マカオについては長期にわたって市中感染確認数ゼロの落ち着いた状態を維持。こちらは中国本土に倣ってゼロコロナ政策を堅持する方針を示している。

中国広東省広州市内にある高層ビル(資料)—本紙撮影

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