マカオと中国本土の間で運転免許証の相互認証協議締結

 マカオ政府交通事務局(DSAT)は2月20日、中国(本土)公安部とマカオ特別行政区政府との間で両地の運転免許証の相互認証協議を締結し、今年(2023年)5月16日に発効すると発表。

 マカオは1999年12月20日にポルトガルから中国へ返還されたが、以降も従前から続く独自の免許制度を維持している。また、マカオはポルトガル統治時代からジュネーブ条約に加盟しているため、いわゆる国際運転免許証が通用するが、中国(本土)はジュネーブ条約に加盟しておらず、マカオとの間で相互認証協議が進められてきた経緯がある。

 中国本土とマカオの運転免許証の相互認証協議が発効となった後、マカオ永久性居民IDカードを保有するマカオの運転免許保有者は、中国本土の免許証に無試験で切り替え可能となり、中国本土の運転免許保有者はマカオ入境後14日以内であればマカオ免許に切り替えることなくマカオでの運転が可能となり、以降も運転を継続する場合はマカオ治安警察局交通庁で所定の手続きをすることで1年間の運転が認められる。

 なお、マカオ免許から中国本土の免許への切り替え手続きについての詳細は後日発表される予定とのこと。

マカオと中国本土の間の運転免許証相互認証協議の内容に関するインフォグラフィック(図版:DSAT)

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