マカオ特別行政区の2022年末財政準備は約9.3兆円…同年の投資利益率は-3.4%

 マカオ金融管理局は2月22日、昨年(2022年)のマカオ特別行政区の財政準備運用状況を公表。

 2022年のマカオ特別行政区の財政準備は地政学的危機、新型コロナの流行による世界的なサプライチェーンの混乱、主要中央銀行による大幅利上げといったネガティブ要因により、通期で207.5億マカオパタカ(日本円換算:約3461億円)の投資損失、投資利益率は-3.4%となったが、マイナスではあるものの市場のベンチマークを大きく上回る結果だった。なお、2017年から2021年までの総投資利益は951.8億パタカ(約1兆5862億円)を記録した。

 2022年12月末時点のマカオ特別行政区の財政準備資産額は5579.7億マカオパタカ(約9兆2989億円)となり、内訳は基本準備が1851.3億マカオパタカ(約3兆0853億円)、超額準備が3728.4億マカオパタカ(約6兆2136億円)。

 金融管理局では、昨年の金融市場は株式と債券の両方で大幅なマイナスリターンを記録し、財政準備について、市場の深い調整に対応するため、いくつかのリスク管理措置を講じ、これがバッファとして強く機能したと説明。

 2023年の見通しについては、投資配分は依然として極めて厳しいが、複雑かつ変動の激しい市場環境の中、財政準備は低リスク資産への高配分を維持するとともに、世界経済と金融市場の動向を注視し、リスクとリターンのバランスを取るため、視聴な配分と動的調整を行い、中長期的な価値の維持と向上を目指す目標を達成するとした。

 マカオの財政準備が創設された(外貨準備と別枠管理化)のは2012年のこと。これまでの最高の資利益率は2020年に記録した5.3%。マカオ政府は新型コロナ防疫・経済対策に充当するため、2020年、2021年、2022年にそれぞれ超額準備の一部を取り崩した経緯もある。

マカオ金融管理局ビル(資料)=2020年7月本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ司法警察局は7月18日、知人の男性から投資名目で預かった資金を詐取したとして30代の中国人…
  2.  マカオ治安警察局は7月18日、コタイ地区の統合型リゾート(IR)併設モール内にある衣料品店の試着…
  3.  マカオ治安警察局は7月18日、店舗のレジで行列に並んでいた2人の女性に対し、後方から下半身を押し…
  4.  香港とマカオの間では、従来から両地の通関施設において双方の永久性居民身分証(永住権保有者用IDカ…
  5.  マカオ国際空港運営会社にあたるCAMは7月19日、同日午前4時35分(現地時間、以下同)に離陸中…

ピックアップ記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…
  3.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  4.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  5.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年7月号
(vol.133)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun