香港国際空港とマカオ結ぶシャトルバスが3年ぶり運行再開

 香港国際空港とマカオの間を港珠澳大橋経由で結ぶシャトルバス「MACAU HK AIRPORT DIRECT」運営会社は3月18日、同月20日から段階的に運行を再開すると発表した。

 同シャトルバスは2019年12月16日に運行を開始したが、直後にコロナ禍に見舞われ、2020年3月から長期にわたって運休を余儀なくされていた。運営会社では、防疫措置及び通関制限の緩和による市民の外遊意欲の向上、さらには香港国際空港を発着する航空便についても正常化が進む中、運行再開を決定したとしている。

 運行再開初期の便数は1日3往復で、マカオ側でのインタウンチェックインサービスはしばらく提供しないという。運行スケジュール(現地時間)は下記の通り。

■香港国際空港発
10:30、13:30、16:30
■マカオ(港珠澳大橋マカオ側イミグレーション)発
12:00、15:00、18:00

 運賃(片道)は大人185香港ドル/マカオパタカ(日本円換算:約3100円)、子供・高齢者120香港ドル/マカオパタカ(約2000円)。チケットは公式ウェブサイト(https://www.macauhkairportbus.com)または港珠澳大橋マカオ側イミグレーションで販売するとのこと。

 同シャトルバスは当初24時間運行を行い、港珠澳大橋マカオ側イミグレーションでインタウンチェックインサービスを提供する計画だった。同期のフルサービス再開が期待される。

 なお、同シャトルバスを利用する際、往路・復路とも港珠澳大橋香港側イミグレーションで通関のため制限エリア外で一旦荷物とともに降車し、自身でイミグレーションを通過した後、再び制限エリアの指定場所から乗車する必要がある。目下、港珠澳大橋香港側イミグレーションと香港国際空港の制限エリア同士を結ぶ専用道の建設が進められており、これが運用開始となった後に上述の手間は解消される見込み。

 香港国際空港からマカオへの間の移動については、高速船で直行または香港国際空港から公共交通機関で港珠澳大橋香港側イミグレーションに向かい、そこから港珠澳大橋シャトルバス(通称:金巴)に乗り継ぐといったオプションもある。前者は制限エリア内で乗り継ぎできるため香港の通関手続きが不要だが便数が少なく、後者は乗り継ぎのほか空港と大橋でそれぞれ通関手続きの手間がかかるもののシャトルバスの便数が多く価格も安い。

香港とマカオ、珠海を結ぶ「港珠澳大橋」のイメージ(資料)=2019年10月本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオは長く本格的な鉄道が存在しなかったが、2019年12月に新交通システム「マカオLRT」タイ…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月18日、今年第1四半期(2024年1〜3月)のマカオのツーリズ…
  3.  マカオ政府経済・科技発展局は4月17日、昨年第4四半期(2023年10〜12月期)の工業輸出状況…
  4.  マカオ・コタイ地区にあるギャラクシーアリーナで「ITTF(国際卓球連盟)男女ワールドカップマカオ…
  5.  マカオで複数のカジノIR(統合型リゾート)を運営するサンズチャイナ社は4月18日、今年(2024…

ピックアップ記事

  1.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  5.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  5.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年4月号
(vol.130)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun