マカオ、カジノ売上の回復持続…3月単月約2千億円=1〜3月累計94.9%増の5686億円

マカオ政府博彩監察協調局(DICJ)は4月1日、最新の月次カジノ売上(粗収益、Gross Gaming Revenue=GGR)統計を公表。

今年(2023年)3月の売上は前年同月比246.9%増の127.38億パタカ(日本円換算:約2091億円)で年初来最多となり、3ヶ月連続で100億パタカの大台乗せに。対前月でも23.4%増。ただし、コロナ前の2019年同月からは50.7%減。

3月の営業日は31日間で、前月と比較して3日間多い。3月の1営業日あたりの平均売上は4.11億パタカ(約67.5億円)で、前月から0.42億パタカ(約6.9億円)増。新型コロナの影響が生じて以降では、2022年7月の0.13億パタカ(約2.1億円)及び2020年第2四半期の0.23億〜0.56億パタカ(約3.8億〜9.2億円)が底で、大きく戻していることがわかる。

マカオは長くゼロコロナ政策を維持してきたため、インバウンド旅客数の低迷がカジノ売上にも影響した。しかし、昨年12月から段階的に事実上のウィズコロナ政策へ転換され、今年1月8日からは水際措置が大幅緩和されるに至った。以降、インバウンド旅客数の急回復が続いている状況で、カジノ売上にプラス作用があったものとみられる。

今年1〜3月累計のカジノ売上は前年同時期から94.9%増の346.42億パタカ(約5686億円)。変動率は前月時点から39.2ポイント拡大。次月にも前年通期の実績を上回る勢いとなっている。

大型カジノIR(統合型リゾート)が建ち並ぶマカオ・コタイ地区の夜景(資料)=2020年7月本紙撮影

【資料1】2023年のマカオの月次カジノ売上の推移(カッコ内は前年比)
・1月:115.80億パタカ=約1901億円(82.5%減)
・2月:103.24億パタカ=約1694億円(33.1%増)
・3月:127.38億パタカ=約2091億円(246.9%増)
>1〜3月累計:346.42億パタカ=約5686億円(94.9%増)

【資料2】2013年〜2022年のマカオの年間カジノ売上の推移(カッコ内は前年比)
・2013年:3607.49億パタカ=約5兆9207億円(18.6%増)*ピーク時
・2014年:3515.21億パタカ=約5兆7693億円(2.6%減)
・2015年:2308.40億パタカ=約3兆7886億円(34.3%減)
・2016年:2232.10億パタカ=約3兆6634億円(3.3%減)
・2017年:2657.43億パタカ=約4兆3615億円(19.1%増)
・2018年:3028.46億パタカ=約4兆9704億円(14.0%増)
・2019年:2924.55億パタカ=約4兆7999億円(3.4%減)
・2020年:604.41億パタカ=約9920億円(79.3%減)
・2021年:868.63億パタカ=約1兆4256億円(43.7%増)
・2022年:421.98億パタカ=約6926億円(51.4%減)

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