マカオ 2023年1Qの観光物価指数が対前年18.16%上昇…インバウンド急回復反映

マカオ政府統計調査局は4月14日、今年第1四半期(2023年1〜3月)の観光物価指数が前年同時期から18.16%上昇の138.20だったと発表。

 指数上昇の主要因はホテル宿泊価格と航空券価格の上昇。分類別の価格指数でみると、宿泊、レジャー・文化活動、交通・通信がそれぞれ124.89%、15.68%、8.11%上昇。

 今年第1四半期の観光物価指数は前年第4四半期との比較で15.87%上昇。ホテル客室価格と花火・爆竹の価格が上昇したことで宿泊とレジャー・文化活動の価格指数がそれぞれ126.39%、16.50%上昇。このほか、冬物衣料のセール販売があったことで、衣類・履物の価格指数については3.56%下落。

 今年第1四半期の観光物価平均指数は、前年第4四半期から3.90%上昇。分類別の価格指数でみると、レジャー・文化活動と宿泊がそれぞれ21.31%、15.52%の顕著な上昇。食品・たばこ・酒と薬品・個人用品についてもそれぞれ4.27%、4.10%上昇。

 観光物価指数は海外(中国本土、香港、台湾含む)からマカオを訪れた旅客がマカオにおいて購入した商品及びサービス(食品、たばこ、衣料・履物、宿泊、飲食、交通・通信、薬品及び個人用品、エンターテイメント・カルチャーアクティビティ、雑貨)の価格変動を反映するもの。2009年10月〜2010年9月を100としている。

 マカオは長くゼロコロナ政策を維持してきたため、インバウンド旅客数の低迷が常態化した。しかし、昨年12月から段階的に事実上のウィズコロナ政策へ転換され、今年1月8日からは水際措置が大幅緩和されるに至り、以降はインバウンド旅客数の急回復が続いている状況。

インバウンド旅客数が急回復しているマカオ市街の様子(資料)=2023年1月、世界遺産・聖ドミニコ教会前にて本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ司法警察局は12月1日、マカオ側で中国本土からの密航者4人の送迎を担当したとして、香港人の…
  2.  マカオ司法警察局は12月1日、不法麻酔・向精神薬販売罪でモロッコ人の女(32)=自称食品販売員=…
  3.  マカオ初となる本格的な軌道系大量輸送機関として、2019年12月にマカオLRT(Light Ra…
  4.  在香港日本国総領事館(管轄地域:香港及びマカオ)は12月1日午後、現地在留邦人向けの一斉メール配…
  5.  マカオ治安警察局は12月1日、マカオ検察院所属のバイクを壊したとして50代のロシア人の男を加重器…

ピックアップ記事

  1.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  2.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  3.  マカオ航空日本支社の発表によれば、現在成田路線を週4便(火・木・土・日曜)で運航しているが、今年…
  4.  マカオでは、2019年12月に初の軌道系大量輸送機関として新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌…
  5.  マカオで年に一度開催されるモータースポーツの祭典「マカオグランプリ」。1954年にスタートした歴…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2023年12月号
(vol.126)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun