9月CPI、対前年6.12%上昇

マカオ政府統計調査局は10月21日、今年(2013年)9月の消費者物価指数を発表。総体消費者物価指数(CPI)は125.03となり、対前年6.12%の上昇。主要因として外食費、生鮮野菜価格、住宅家賃の上昇を挙げている。

前年同月との比較で最も上昇幅が顕著だった品目は住宅及び燃料費の10.80%、食品及び非アルコール飲料の7.45%の増で、主に家賃、外食及び生鮮食品価格の上昇に伴うもの。一方、通信費用は2.57%の下落。

今年9月のCPIは前月との比較で0.77%上昇。新学期スタートに伴う学費、補習費の増加、外食費、生鮮野菜・肉類の上昇により、教育と食品及び非アルコール飲料価格指数がそれぞれ2.08%、1.37%上昇。一方、旅行ツアー価格が下落に転じたことで、レジャー・文化価格指数が2.10%下落した。

今年9月までの直近12ヶ月の消費者物価平均指数は直前期と比較して5.42%増。うち住宅及び燃料、食品及びアルコール飲料がそれぞれ9.00%、6.73%と指数の上昇が目立つ。一方、教育費、通信費の指数はそれぞれ2.68%、2.02%の下落だった。

今年第3期のCPI平均指数は前年同期比5.60%上昇、1-9月の消費者物価平均指数は同5.37%上昇。

マカオでは生活必需品を含む多くの品目で依然として価格上昇傾向にあり、市民生活を直撃している。民生の改善に取り組む政府ではによる市民への電気料金補助や現金支給などの生活防衛施策を次々と発表している。

生活物価に直結するインフレ率に対する市民の関心は高い(写真はイメージ)―本紙撮影

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