カジノ無料シャトルバス、運営方式見直しか

各カジノが顧客誘致のためにボーダーゲートやフェリーターミナルとカジノ施設の間で運行している無料シャトル、いわゆる「發財車(ファッチョイチェ)」について、運営方式を見直す動きが出てきている。

地元有力紙「澳門日報」が12月7日付紙面で報じた。マカオの登録車輌数が22万台を超える現状の中、カジノ無料シャトルバス(以下、發財車)、観光バスの路面利用量が多く、大気汚染や交通渋滞などを引き起こす要因として、市民の間から規制を求める声が相次いでいた。これに対し、マカオ政府交通事務局の汪雲局長が語ったところによると、政府は發財車、観光バスに対して税務、メンテナンス、通行ルートの3つについて見直しに着手する予定とし、車輌数の増、路面利用量の減少を図りたい考え。各カジノ、ホテルが独自に運行している發財車を混載型にするなどの研究も進められるという。

統計によると、現在19のカジノ、ホテルが發財車を運行しており、車輌数は約500台、路線数は71ルートに上る。

マカオでは車輌数の増大に伴う交通渋滞、大気汚染が社会問題に(写真はイメージ)―本紙撮影

マカオでは車輌数の増大に伴う交通渋滞、大気汚染が社会問題に(写真はイメージ)―本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオでは、まもなく年間最大の書き入れ時となる「五・一」労働節ゴールデンウィークを迎える。マカオ…
  2.  マレーシアのMJets Air(Mジェットエア)が4月28日、同国のクアラルンプール国際空港とマ…
  3.  マカオは人口約68万人、面積約32平方キロという小さな街だが、世界遺産やカジノを核とした大型IR…
  4.  マカオ政府とカジノ経営コンセッションを結ぶ6陣営の一角で、香港上場のSJMホールディングスは4月…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月29日、国際旅客誘致策の一環として昨年(2024年)実施した香…

ピックアップ記事

  1.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…
  3.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  4.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…

注目記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年5月号
(vol.143)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun