マカオ、カジノ目的でオーバーステイの中国人一家に住居斡旋のタクシー運転手と不動産仲介業者逮捕

 マカオ治安警察局は6月14日、中国本土からマカオへ旅行に訪れた一家3人のオーバーステイ事案について調査を進めたところ、地元のタクシー運転手と不動産仲介業者が一家の住居を斡旋していたことが発覚したと発表。

 同局の発表によれば、6月10日にマカオ半島内港エリアで職務質問を実施した際、中国本土出身の女(30代)のオーバーステイだったことから事情を聞いたところ、今年(2023年)3月下旬に夫(30代)と娘(乳児)の一家3人でマカオへ旅行に来たが、カジノ目的で滞在を続けていたとの説明があったとのこと。

マカオ治安警察局(資料)=本紙撮影

 10日に実施された夫妻に対する調査において、すでに一家全員がオーバーステイ状態にあった3月30日に乗車したタクシーで運転手と雑談した際、運転手が事情を知って手助けを持ちかけてきたといい、その後に運転手の紹介で不動産仲介業に従事する男と会い、オーバーステイ状態ではホテルに宿泊できないとして住居を斡旋され、4月10日に入居したことなどが明らかとなった。

 夫妻の供述を受けて11日に当該タクシー運転手(40代、マカオ人)及び不動産仲介業従事者(40代、マカオ人)を呼び出して聴取したところ、いずれもオーバーステイをサポートしたこと、さらには報酬を受け取ったことについても認めたため、不法出入境ほう助及び収容罪で逮捕、検察院送致としたとのこと。

 なお、不動産賃借契約書に代理署名した男が存在することも判明し、現在この男が中国本土に滞在中であることから、警察は本件に関する捜査を継続しているとした。

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ政府衛生局は10月23日夜、マカオ域内で今年初めてとなる当地デング熱感染例を確認したと発表…
  2.  マカオ政府衛生局(SSM)は10月23日夜、マカオで今年(2024年)8例目となる在郷軍人病(退…
  3.  マカオ司法警察局は10月22日、マカオに所在する複数の質店を訪れ、人工ダイヤモンドを天然と偽って…
  4.  マカオの多くのカジノ施設が航空会社のマイレージ制度と似た会員プログラムを提供しており、入会するこ…
  5.  このほどマカオ国際空港運営会社にあたる澳門國際機場專營股份有限公司(CAM)が公表した資料によれ…

ピックアップ記事

  1.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  2.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  3.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…

注目記事

  1.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年11月号
(vol.137)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun