マカオの世界遺産・ギア灯台が内部特別公開イベント実施…7月の毎週末

 大航海時代以来、東洋と西洋を結ぶ貿易港として栄えたマカオ。東西文化がミックスしたエキゾチックな町並みが残るマカオ半島の歴史市街地区には、ユネスコ世界文化遺産リストに登録されている建物と広場が30ヵ所存在する。

 マカオの世界遺産建築物の一部は、通常外観しか見学することができないが、年に数日の特別日に内部一般公開イベントを開催することもある。

ギア灯台の内部特別公開イベントでは頂部からの眺望も楽しめる(写真:DSAMA)

 マカオ政府海事・水務局(DSAMA)は6月29日、同局の設立記念日にあたる海事・水務局日(7月18日)を記念し、(2023年)7月の毎週土曜・日曜日(現地時間午前10時〜午後5時30分)にギア灯台の内部特別公開イベントを開催すると発表。

 マカオの世界遺産といえば、聖ポール天主堂跡やセナド広場が特に有名だが、美しい白亜の灯台は港町として栄えたマカオの街のシンボルのひとつとして人気が高い。今回の内部特別一般公開は事前申し込み不要、無料で参加することができるが、年に数日しか実施されない希少な機会とあって、天候や時間帯によっては長い行列となることも予想される。

特徴あるギア灯台の内部の建築様式(写真:DSAMA)

 なお、6月初旬にも中国の「文化・自然遺産の日」を記念して2日間限定で内部特別一般公開が実施され、多くの市民や観光客で賑わった。

 ギア灯台はマカオ半島で最も標高の高い位置にあるギアの丘の要塞を構成する施設として1864年に建てられ、翌年9月24日に点灯した。中国沿岸部最古の近代灯台といわれる。高さ約15メートルの白亜の灯台は、マカオの紙幣デザインにも採用されるなど、港町マカオを象徴する存在として市民や観光客から愛されている。設計はマカオ生まれのポルトガル人、カルロス・ヴィセンテ。灯台の上部からはマカオの半島の旧市街地、新口岸地区をはじめ、香港とマカオ、珠海をY字型に結ぶ港珠澳大橋を望むパノラマビューが楽しめる。

マカオの世界遺産「ギア要塞(ギア灯台及びギア教会)」(写真:ICM)

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