マカオ治安警察局の一斉取り締まりで違法両替商や立ちんぼら6人摘発

 マカオ治安警察局は6月29日、マカオ警察総局による指揮の下、地域社会の良好な治安環境の維持と保護を目的とした犯罪抑止・撲滅作戦「落雷2023」の一環として、同月28日から29日未明にかけて市内各所で一斉取り締まりを実施したと発表。

 今回の一斉取り締まりには警察官70人と警察犬が参加し、主に格安宿泊施設、ゲームセンター、ビリヤード場を対象としたパトロールと各所での交通検問のほか、マカオ半島の北区と中区、さらに大型カジノIR(統合型リゾート)が集積するコタイ地区の中心にあたるコタイストリップ一帯で不審者に対する職務質問を強化して臨んだとのこと。

違法・違反行為によりマカオ治安警察局に摘発された男女ら(写真:マカオ治安警察局)

 取り締まり期間中、269人(男194人、女75人)に対する調査を行い、このうち6人(男2人、女4人)について違法・違反が認められたため摘発し、関係部署へ身柄を引き渡したとした。違法・違反の内訳は警察署への定期出頭遅れの男が1人(違例罪)、いわゆる立ちんぼの女が3人、「換銭党」と呼ばれる違法両替に従事していた男女が各1人。

 交通検問については、車両51台に対する調査を行い、このうち6件(シートベルト無着用5件、運転中携帯電話使用1件)の違反を検挙したという。

 マカオでは今年に入って以降、水際措置の大幅緩和によりインバウンド旅客数が急回復しており、繁華街や観光名所周辺の人流も目に見えて増えている。治安警察局のほか、司法警察局、税関もこのところ連日市内各所で一斉取り締まりを展開しており、摘発ゼロの日はまれで、なんらかの違法・違反行為が摘発される場合がほとんど。

マカオ治安警察局による職務質問の様子(写真:マカオ治安警察局)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ政府衛生局は10月23日夜、マカオ域内で今年初めてとなる当地デング熱感染例を確認したと発表…
  2.  マカオ政府衛生局(SSM)は10月23日夜、マカオで今年(2024年)8例目となる在郷軍人病(退…
  3.  マカオ司法警察局は10月22日、マカオに所在する複数の質店を訪れ、人工ダイヤモンドを天然と偽って…
  4.  マカオの多くのカジノ施設が航空会社のマイレージ制度と似た会員プログラムを提供しており、入会するこ…
  5.  このほどマカオ国際空港運営会社にあたる澳門國際機場專營股份有限公司(CAM)が公表した資料によれ…

ピックアップ記事

  1.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  4.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  5.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…

注目記事

  1.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年11月号
(vol.137)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun