ユネスコ食文化創造都市の約半数がマカオで交流…日本の2都市も参加

 マカオ政府旅遊局(MGTO)は7月4日、マカオを含めて世界に49ある「ユネスコ食文化創造都市」認定都市のうち23都市の代表及びシェフが「マカオ国際ツーリズム(産業)エキスポ」の開催(6月30日から7月2日)に合わせてマカオを訪問し、相互交流を行ったと発表。

 現在、日本でユネスコ食文化創造都市に認定されているのは山形県鶴岡市と大分県臼杵市の2都市のみだが、いずれもマカオでの交流に参加した。

 マカオ国際ツーリズム(産業)エキスポの会場には厨房ステージが設けられ、各都市の代表らがクッキングパフォーマンスを披露し、観客が出来立ての料理を試食を楽しむ機会もあった。パフォーマンスの様子はライブ配信され、9万人超が視聴したという。

山形県鶴岡市のシェフが参加した5都市5人のシェフによるコラボレーションディナーイベントの様子(写真:MGTO)

 このほか、各都市の代表、シェフらが市内各所での視察や交流イベントに出席。日本については、鶴岡市のシェフがコロンビアのポパヤン市、メキシコのメリダ市、タイのプーケット市及び地元マカオのリゾートホテル「ソフィテル マカオ アット ポンテ16」のシェフとのコラボレーションに臨み、臼杵市のシェフはマカオの統合型リゾート「ザ・ヴェネチアン・マカオ」の従業員に向けたマスタークラスで講師を務めるなどしたとのこと。

 マカオは2017年、中国で3番目となるユネスコ食文化創造都市に認定された。MGTOは東西食文化が融合したマカオ独特のグルメを観光資源のひとつとして積極的にアピールしている。

大分県臼杵市のシェフが講師を務めたマスタークラスの様子(写真:MGTO)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1. 世界最大規模のカジノ売上を誇る都市として知られるマカオ。カジノ税という潤沢な財源を抱え、莫大な財政…
  2.  中国本土から香港・マカオへの「自由行」と呼ばれる個人観光旅行スキーム(Individual Vi…
  3.  マカオ治安警察局は5月10日、コタイ地区にある統合型リゾート(IR)併設ホテルの客室内で違法売春…
  4.  マカオ金融管理局が5月10日に公表した今年(2024年)3月の住宅及び商業物件向けローン関連統計…
  5.  マカオでは、アフターコロナで市民生活の正常化とインバウンド旅客数の急回復が続く中、タクシーに対す…

ピックアップ記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  3.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…

注目記事

  1.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  2.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  5.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun