マカオ司法警察局がカジノ対象の防犯パトロール実施…4時間で違法両替商7人摘発

 マカオ司法警察局では、マカオの治安環境の浄化を目的に、マカオ警察総局による指揮の下、広東省及び香港の警察当局との協力による大規模作戦「落雷2023」を展開している。

 同局が7月4日午後発表した内容によれば、同作戦の一環として、同月3日午後9時からおよそ4時間、捜査員25人を動員してマカオ半島とコタイ地区のカジノ施設を対象とした防犯パトロールを実施したとのこと。

 今回のパトロールでは167人(男138人、女29人)が調査対象となり、このうち「換銭党」と呼ばれる違法両替に従事していた7人(すべて中国本土からのインバウンド旅客の男)の身柄を拘束。身元確認及び調査の結果、その他の犯罪への関与がないことが明らかとなったことから、旅行客の立場に不相応な活動へ従事したとして7月4日午前3時半に治安警察局の入管部門へ7人の身柄を引き渡したとのこと。

マカオ司法警察局がカジノ施設で実施した防犯パトロールの様子(写真:マカオ司法警察局)

 同局では、今後も各種犯罪抑止と撲滅を目的としたパトロール活動を継続し、社会秩序と公共の安全の維持に努めるとしている。

 マカオでは今年に入って以降、水際措置の大幅緩和によりインバウンド旅客数が急回復しており、繁華街や観光名所周辺、カジノ施設の人流も明らかに増加している。このところ治安警察局、司法警察局、税関が連日市内各所で一斉取り締まりや水際対策の強化を実施しており、ほぼ毎日なんらかの違法・違反行為が摘発されている状況。

マカオ司法警察局がカジノ施設で実施した防犯パトロールの様子(写真:マカオ司法警察局)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は5月22日、2024年マカオの医療統計を公表。主な内容は…
  2.  マカオ政府統計・センサス局は5月22日、今年第1四半期(2025年1〜3月)の金融業人材需給及び…
  3.  毎年5月22日は、国連が定めた「国際生物多様性の日」にあたり、世界共通のテーマに沿って世界各地で…
  4.  マカオ政府統計・センサス局は5月21日、マカオにおける今年第1四半期(2025年1〜3月)の小売…
  5.  マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は5月21日、今年(2025年)4月の訪マカオ外客数(イン…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月29日、国際旅客誘致策の一環として昨年(2024年)実施した香…
  2.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  3.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  4.  4月30日、マカオ立法会と政府との間で2025年施政方針の運輸・工務領域における政策討論が行われ…
  5.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…

注目記事

  1.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年6月号
(vol.144)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun