マカオ大学の中国本土からの留学生を贈賄罪で送検…現金渡された担当教授が汚職捜査機関に通報

 マカオ廉政公署(汚職捜査機関、CCAC)は7月4日、マカオ大学の教授から実名で通報が寄せられた同大学の男子大学院生(中国本土からの留学生)1人による贈賄事案について調査を終え、この大学院生を贈賄罪で検察院送致したと発表。

 CCACによれば、この大学院生はマカオ大学法学院に合格した後、指導教授から要求のあった開題報告(論文提案書)を所定の締切日までに提出できず、大学の規定により入学第3学年末までにこれをパスしない場合は退学処分を受けることになっていたとのこと。期限前、指導教授が個人郵便受けにこの大学院生からの寄贈とする書籍が入れられており、書籍の間に現金入りの赤い封筒は挟まっていたのを発見。教授がすぐに大学のアドミニストレーションスタッフに連絡を取り、教授と大学側で大学院生と面会したところ、大学院生が無事に卒業できるよう、開題報告がパスするよう便宜を図ってほしいと考え現金を渡したことを認めたという。この大学院生をめぐっては、過去にも指導教授へ高額の商品券を渡そうとし、教授が厳しい警告を発し、受け取りを拒否したことがあったという。

横琴新区にあるマカオ大学キャンパス(資料)=本紙撮影

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