マカオ税関、運び屋による密輸事案を1週間で111件摘発…化粧品や中古バッテリーなど多数

 マカオ税関(マカオ税関)は7月3日、直近1週間(6月26日〜7月2日)にかけて、マカオの各イミグレーションで111件の違法な運搬活動(いわゆる運び屋行為)に絡む密輸事案を摘発したと発表。

 密輸品については、モデルガン1丁、化粧品1260個、スマートフォン用中古バッテリー7030個、パソコン用中古バッテリー4940個、カメラ及び周辺機器360個、たばこ1万1498本、電子たばこ用スティック1241本、薬品7590粒などで、マカオ居民及び中国本土、香港、ベトナムからの旅客の男女(21〜77歳)111人を対外貿易法違反で起訴したとのこと。化粧品や中国白酒を食品の箱の中に入れて隠蔽する悪質な事例もあったという。

關閘イミグレーション出境フロアの税関検査場で発見された中国白酒密輸事案の隠蔽工作例(写真:澳門海關)

 目下、マカオ警察総局による指揮の下、各保安部門が地域社会の良好な治安環境の維持と保護を目的とした大規模取り締まり作戦「落雷2023」を展開する中、税関でも水際での警戒を強化して臨んでいるとし、市民に対して物品の出入りに関する法令の遵守、また営利を目的とした密輸に関与しないよう呼びかけた。

關閘イミグレーション出境フロアの税関検査場で発見された中国白酒密輸事案の隠蔽工作例(写真:澳門海關)

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