夏休みシーズンに香港〜米子チャーター便が15往復運航…香港発のみ発売、在留邦人の旅行や帰省に活用も

 香港・マカオではコロナ禍が明けて初めて迎える夏休みシーズンを間近に控え、海外旅行を計画しているという人が多い印象で、渡航先として日本が人気という周囲のローカルの声や現地メディアの報道をよく見聞きする。
 
 香港・マカオと日本各地を結ぶフライトネットワークも、年初から少しずつ回復が進んでいるが、まだコロナ前水準には戻っていない。特に、日本の地方空港との間を結ぶ路線では回復が遅れている。

 そんな中、今夏に香港(香港国際空港)と鳥取県の米子(米子鬼太郎空港)を結ぶ香港航空によるチャーター便が運航されることが決まっている。かつて同路線は香港航空が定期便を運航していたが、新型コロナの影響により2020年2月から運休を余儀なくされていた。直行便の復活は実に3年半ぶりとなる。

米子鬼太郎空港に到着した香港航空機(資料)=2017年7月本紙撮影

 今夏の香港〜米子チャーター便は訪日旅行に強みを持つ香港の旅行会社「東瀛遊(EGLツアーズ)」が企画したもので、7月18日から8月15日までの間の毎週3往復(火・木・日曜)、合計15往復運航(総供給座席数2600席超)し、香港から出発する旅客のみが対象の日本側から見て「インバウンド専用機」のようなかたちという。

 鳥取県及び岡山県・関西を巡る各種パッケージツアーや航空券と鳥取県・岡山県内の宿泊をセットにしたフリープランのほか、往復航空券のみの取り扱いもあり、EGLツアーズが販売するとのこと。EGLツアーズは香港だけでなくマカオにも支店を展開している。

 香港・マカオ・広東省の在留邦人が夏休みの旅行や帰省で日本を訪れる際にも、山陰・山陽方面へダイレクトでアクセスできる本チャーター便の活用を検討できるだろう。東京や大阪で乗り継ぐ場合にかかる国内移動の手間と費用が省ける上、往路の香港発が早朝、復路の米子発が夕方となるため、日本滞在時間を長く取れる点も有利だ。参考までに、往復航空券のみの価格は4799香港ドル(日本円換算:約8万7000円)+諸税となっている。

「とっとり花回廊」から大山を望む(資料写真:鳥取県提供)

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