マカオ司法警察局が夜のカジノ施設で3時間にわたるパトロール実施…違法両替やオーバーステイの4人摘発

 マカオ司法警察局では、犯罪の抑止と撲滅によるマカオの治安環境の浄化を目的に、マカオ警察総局による指揮の下、広東省及び香港の警察当局との協力による大規模作戦「落雷2023」を展開している。

 同局が7月12日午前に発表した内容によれば、同作戦の一環として、同月11日(火曜)午後8時から同日午後11時にかけて、捜査員25人を動員してマカオ半島及びコタイ地区の統合型リゾート(IR)に併設するカジノ施設を対象としたカジノ関連犯罪、特に「換銭党」と呼ばれる違法両替従事者をターゲットとしたパトロールを実施したとのこと。

 今回のパトロールでは110人(男73人、女37人)が調査対象となり、このうち違法両替に従事していた男女3人とオーバーステイの男1人(いずれも中国本土からマカオ入りしたインバウンド旅客)の計4人の身柄を拘束。その後、警察署で4人に対する身元確認及び調査を行った結果、その他の犯罪への関与がないことが明らかとなったことから、旅行客の立場に不相応な活動へ従事したとして7月12日未明に治安警察局の入管部門へ全員の身柄を引き渡し済みとした。

マカオ司法警察局がコタイ地区のカジノ施設で実施した防犯パトロールの様子(写真:マカオ司法警察局)

 同局では、今後も治安情勢に留意しながら積極的に対策を講じ、パトロールや取り締まりの強化を通じて、社会秩序と公共の安全の維持に努めるとしている。

 マカオでは今年に入って以降、水際措置の大幅緩和によりインバウンド旅客数が急回復しており、繁華街や観光名所周辺、カジノ施設の人流も明らかに増加している。このところ治安警察局、司法警察局、税関が連日市内各所で一斉取り締まりや水際対策の強化を実施しており、ほぼ毎日なんらかの違法・違反行為が摘発されている状況。

マカオ司法警察局がコタイ地区のカジノ施設で実施した防犯パトロールの様子(写真:マカオ司法警察局)

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