在香港日本国総領事館がALPS処理水に関連した抗議活動に対する注意喚起発出…8月31日午前に同館入居ビル前

 在香港日本国総領事館(管轄地域:香港及びマカオ)は8月31日朝、現地在留邦人向けの一斉メール配信(領事メール)を通じてALPS処理水(※)に関連した抗議活動に対する注意喚起を行った。

(※同館注)ALPS処理水とは、東京電力福島第一原子力発電所の建屋内にある放射性物質を含む水について、トリチウム以外の放射性物質を、安全基準を満たすまで浄化した水のこと。

 同館によれば、現地時間きょう(31日)午前11時00分頃から15分程度、主に香港島の中環(セントラル)地区所在の同館が入居するビル「交易広場(エクスチェンジスクエア)」前でALPS処理水に関連した抗議活動が行われる予定とのこと。抗議活動中は不測の事態が発生する可能性は排除できないとし、本日(31日)に外出等をする場合、下記の点に留意するよう呼びかけた。

(1)最新の治安情報を入手し、外出先の安全を確かめるよう努める。外出中は周囲への警戒を怠らないようにする。
(2)同館が所在する中環地区の交易広場周辺に近寄る必要がある場合には、周囲の様子に細心の注意を払う。
(3)抗議活動や衝突等の場に遭遇した場合は決して近づかない。その様子をスマートフォン等で撮影する等の行為も行わない。
(4)万一警察側に身分確認等を求められる場合に備え、外出時には香港ID等の身分証明書を携帯する。
(5)不審物や所有者が明らかでない物には近づかない。
(6)万一トラブルに巻き込まれた場合には、速やかに同館(電話:852-2522-1184)に支援を求める。

 なお、同様の注意喚起が発出されるのは8月25日以来のこと。同日まで4日連続で発出されていた。同館では、今後もALPS処理水に関連した抗議活動が断続的に行われる可能性があるとし、同館または交易広場周辺に近寄る必要がある場合には、領事メール等にて抗議活動の有無を確認すると共に、周囲の様子に細心の注意を払ってほしいと呼びかけた。

日本国駐香港総領事館(資料)=本紙撮影

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