マカオ当局、居民対象のギャンブル依存対策に関する認識度調査実施へ…街頭インタビュー方式

 マカオは人口約68万人、面積は東京の山手線の内側の半分にあたる約32平方キロという小さな地域だが、多くのカジノ施設が建ち並び、年間カジノ売上は世界最大規模を誇る。また、競馬やスポーツベッティングといった各種ギャンブルも存在する。

 マカオでは、ギャンブル依存対策をはじめとする社会コストへの対応を「レスポンシブルゲーミング」と呼び、政府及び民間の教育・社会福祉機関、ギャンブル運営事業者が連携して地域コミュニティにおけるギャンブル依存の予防や治療対策に取り組んでいる。

カジノのイメージ(資料)=本紙撮影

 マカオ政府社会工作局(IAS)は9月4日、同月9日から30日にかけて、18歳以上のマカオ居民を対象とした「2023年レスポンシブルゲーミングに対する認識度調査」を実施すると発表。調査を担当するのは委託先のマカオ大学コマーシャルゲーミング研究所。

 IASでは、調査で得られたデータを活用して今後のレスポンシブルゲーミングのプロモーション政策やギャンブル依存予防・治療対策の方向性の策定にあたっての参考にすることが目標でり、調査を通じて取得した回答内容は研究用途に限り、個人情報は完全に保護されると強調。今回の調査はマカオの各所に調査員を派遣して街頭インタビュー方式で実施するとし、市民に対して積極的な協力を呼びかけた。なお、調査員はマカオ大学のブルーのTシャツ(写真参照)を着用し、調査員証と学生証を携行しているとのこと。

「2023年レスポンシブルゲーミングに対する認識度調査」の調査員が着用するというマカオ大学のブルーのTシャツ(写真:IAS)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ政府海事・水務局(DSAMA)は7月14日、同日午前9時半頃、マカオ半島北西の林茂塘にある…
  2.  マカオ観光のハイライトとしてすっかり定着した世界遺産めぐり。マカオ半島中央の旧市街地に点在する3…
  3.  マカオ半島新口岸地区にあるニューオリエントランドマークホテル(新東方置地酒店)のボールルームで7…
  4.  このほどマカオ政府財政局が公表した最新の財政収支資料によれば、今年(2025年)1〜6月累計の歳…
  5.  マカオ政府教育・青年発展局(DSEDJ)は7月12日、マカオ特別行政区政府と中国人民解放軍駐マカ…

ピックアップ記事

  1.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月29日、国際旅客誘致策の一環として昨年(2024年)実施した香…
  3.  今年(2025年)に入って以降、マカオ政府が新交通システム「マカオLRT」の新路線計画を相次いで…
  4.  マカオ政府は6月9日午後5時からマカオ政府本部ビルで特別会見を行い、SJMリゾーツ社、メルコリゾ…
  5.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…

イベントカレンダー

7月 2025
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31    
« 6月   8月 »
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年7月号
(vol.145)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun