マカオで今年3例目の輸入性デング熱感染者確認…患者は中国雲南省からの留学生

 マカオ政府衛生局(SSM)は9月4日夜、マカオ域内で今年(2023年)3例目の輸入性デング熱感染例を確認したと発表。

 SSMによれば、患者はマカオ科技大学に入学した中国本土からの女性留学生(18)で、8月29日に家族とともに雲南省シーサンパンナ・タイ族自治州からマカオへ到着し、大学の寄宿舎へに入ったとのこと。その後、9月1日に発熱、頭痛、筋肉痛といった症状が現れ、3日に大学の附属病院でデング熱検査を行い、4日にデング熱Ⅰ型に感染していることが判明。目下、患者の容体は安定しており、皮膚に発疹も出ておらず、寄宿舎に戻り静養しているという。

 患者はマカオへ到着して以降、世界遺産・聖ポール天主堂跡とニューオリエントランドマークホテルへ出かけたほか、郊外での活動歴はなく、寄宿舎のルームメイト及び同行の家族に同様の症状は出ていないが、雲南省にいる母親(マカオには同行していない)が現地でデング熱感染確認されたとのこと。SSMでは患者の渡航歴、発症時間、検査結果を踏まえ、輸入性デング熱であると判断するに至ったとし、患者のマカオの滞在先周辺に職員を派遣して蚊の駆除を実施するとした。

 マカオではおよそ1週間前にも輸入性デング熱感染例が確認されたばかりで、SSMでは市民に対して適切な予防策を講じるよう、あらためて呼びかけを行った。

マカオの街頭に掲出されているデング熱への注意を呼びかけるサイネージ(資料)=本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  このほどマカオ金融管理局が公表したマカオの銀行業に関する統計資料によれば、今年(2025年)9月…
  2.  マカオを中心にアジア、欧州で統合型リゾート(IR)施設の開発・所有・運営を行うメルコリゾーツ&エ…
  3.  澳門海關(マカオ税関)は11月5日、著名ブランドの商品を模した偽の中国白酒をマカオの路上で販売し…
  4.  マカオ政府とカジノ運営コンセッションを結ぶ6陣営の一角で香港上場のギャラクシーエンターテイメント…
  5.  マカオ政府金融管理局は11月5日、今年(2025年)9月の貨幣・金融統計を公表。内容のサマリーは…

ピックアップ記事

  1.  今年(2025年)に入って以降、マカオ政府が新交通システム「マカオLRT」の新路線計画を相次いで…
  2.  マカオ政府は6月9日午後5時からマカオ政府本部ビルで特別会見を行い、SJMリゾーツ社、メルコリゾ…
  3.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月29日、国際旅客誘致策の一環として昨年(2024年)実施した香…
  5.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  5.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…

イベントカレンダー

11月 2025
      1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
« 10月   12月 »
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年11月号
(vol.149)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun