香港で鳥インフル3例目の感染者—現地日本総領事館注意促す

香港で鳥インフルエンザA(H7N9)の3例目のヒトへの感染が認められたことを受け、在香港日本国総領事館では香港・マカオ滞在中の日本人へ注意を促している。

第3例目の感染者は香港のシャンスイポー地区に住む65歳の男性。1月3日から発熱、咳、息切れなどの症状が現れ、1月7日にクイーンメリー病院で受診した際に胸部感染症が認められた。症状の悪化により、同日のうちに集中治療室へ移動。現在、隔離され治療を受けているが、危険な状態にあるという。

香港政府衛生防護センターが確認したところ、患者は1月1日から2日まで家族と広東省深圳市に旅行し、1日にマーケットの近くを通りがかった。香港ではマーケットを訪れていないというが、しばしばシャンスイポーにある北河街マーケットの入口付近を通っていたという。

濃厚接触者1名は今のところ何も症状が出ていないが、最後に発症者と接触してから10日間は隔離される。また、病院で発症者と同室にいた患者、看護師、訪問者を含む接触者については現在確認中で、医学的観察下に置かれる。

在香港日本国総領事館では、発熱、咳などの呼吸器感染の症状が発症、特に高熱の発症や呼吸困難の症状が見られた場合、速やかに医師の診断を受けるよう呼びかけている。また、感染予防対策として、生きたと鳥を取り扱うマーケットや家禽飼育場への立ち入りを避け、不用意に鳥・家畜に近寄ったり触れたりせず、死んだ鳥や放し飼いの家禽、鳥の排泄物に汚染されたものとの接触を避ける、手洗い、うがいの励行、人混みを避け、人混みではマスクをするなどの対応を挙げている。

現在、マカオでの感染例はない。

マカオ政府衛生局の鳥インフルエンザ(H7N9)に関する特設ホームページ

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