2023年2Qのマカオ市民の文化活動参加率50.3%に…アフターコロナで行動に変化

 マカオ政府統計調査局は9月20日、今年第2四半期(2023年4〜6月)のマカオ市民の文化活動への参加に関する調査結果を公表。

 本統計は16歳以上の市民を対象に過去6ヶ月以内に映画館、図書館の訪問、博物館・世界遺産の参観、観劇や絵画鑑賞といった文化活動への参加を調査したもの。毎年第2四半期に調査を行うのが通例だが、前年は新型コロナのアウトブレイクが出現した関係で調査中止を余儀なくされたため、調査の実施は2年ぶりで、比較対象も2年前=2021年=同時期となる。

 今年第2四半期に文化活動に参加した市民の数は前回調査から27.68万人、文化活動参加率(16歳以上の市民に占める文化活動に参加した人の割合)は1.1ポイント(pt)下落の50.3%に。マカオ居民(マカオ居民IDカード保有者)に限ると参加者が24.28万人、文化活動参加率は1.9pt下落の52.1%。

 活動別では、マカオ居民の参加人数が最も多かったのが映画館訪問で、16.4%増の14.46万人、活動参加率は4.2pt上昇の31.0%、平均観賞回数は2.7回。このうち25.7%がマカオで製作された映画またはショートフィルムを鑑賞したとのこと。

 図書館を訪問したマカオ居民の数は17.1%減の12.50万人、活動参加率は5.7pt下落の26.8%。学生に限った参加率は10.2pt下落の70.4%で、非学生の23.1%を大きく上回った。

 博物館・世界遺産を参観したマカオ居民の数は36.2%減の7.86万人、活動参加率は9.8pt下落の16.8%。平均参観回数は0.2回増の3.1回。参観者数の内訳は、世界遺産が41.0%減の5.95万人、博物館が37.3%減の5.00万人。

 パフォーマンスを鑑賞したマカオ居民の数は30.2%増の5.02万人、平均鑑賞回数は0.1回増の2.3回。音楽またはダンスパフォーマンスを鑑賞した人数が3.53万人と最も多く、演劇は2.47万人。

 アートエキジビションを鑑賞したマカオ居民の数は12.3%増の3.17万人、平均鑑賞回数は0.4回増の2.2回。このうち93.0%がその他の文化活動に参加しており、3種類以上の活動に参加した人が74.4%を占めた。

 参考までに、マカオの総人口は約68万人。マカオでは今年1月初頭にウィズコロナへの転換が実現し、社会の正常化が一気に進んでおり、本統計結果からも変化がうかがえる。

マカオの公共図書館のひとつ「沙梨頭図書館」(資料)=2020年10月本紙撮影

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