マカオ警察の犯罪抑止・撲滅作戦、開始3ヶ月で1千人超摘発

 マカオ警察総局による指揮の下、税関、司法警察局、治安警察局では、今年(2023年)6月12日から地域社会の良好な治安環境の維持と保護を目的とした犯罪抑止・撲滅作戦「落雷2023」を継続展開しており、クロスボーダー犯罪に対応するため広東省及び香港の警察当局との連携もなされている。

 マカオ警察総局は9月22日、落雷2023の一環として、同月21日午後10時から22日午前3時に税関、司法警察局、治安警察局と合同で警察官及び税関職員369人、巡視艇2隻、高速艇5隻、ドローン部隊などが出動する大規模一斉取り締まりをマカオ半島及びコタイ地区のカジノやナイトスポット、沿岸及び海上で実施したと発表。

 今回の一斉取り締まりでは2697人が調査対象となり、うち38人(男34人、女4人)を拘束して詳しい調査を行い、中国籍の男4人がオーバーステイ状態だったことが判明。このほか、中国本土からマカオ入りした21歳未満の男女2人がカジノフロアへ入場していたケース、横琴イミグレーションから中国本土へ向けて牛もつ530キログラムの密輸事案の発見に至ったとのこと。それぞれ関係部局がフォローアップを進めているとした。

マカオ警察総局、税関、司法警察局、治安警察局による大規模合同一斉取り締まりの様子(写真:マカオ警察総局)

 マカオ警察総局が21日夜から23日未明にかけての一斉取り締まり開始前に明らかにしたところによれば、今年6月12日に落雷2023の展開をスタートして以来、延べ約2万1800人を動員し、約2千回に及ぶ取り締まり、約4600ヶ所のパトロールを行い、8万人超を調査対象とし、このうち1085人を摘発したとのこと。

 同局では、今後もマカオ及び近隣地域における治安情勢の変化を注視し、状況に応じて随時対応策を調整し、各種違法行為の抑止及び取り締まりを実施するとともに、広東省及び香港の警察当局との協力、情報交流を密接に図ることで、マカオ及び近隣地域の安定した治安の保護に努めるとした。

マカオ警察総局、税関、司法警察局、治安警察局による大規模合同一斉取り締まりの様子(写真:マカオ警察総局)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ治安警察局は11月29日、建設会社の資材置き場からアルミ部材を盗んだとしてマカオ人の男(6…
  2.  マカオ政府統計調査局は11月29日、今年第3四半期(2023年7〜9月期)におけるマカオのホテル…
  3.  マカオ政府統計調査局は11月29日、今年(2023年)10月の商品貿易統計を公表。  今年…
  4.  マカオ政府海事・水務局(DSAMA)は11月29日、マカオのタイパフェリーターミナルと香港の尖沙…
  5.  広東省珠海市横琴粤澳深合区(横琴広東マカオ深層協力区)の大型住宅総合プロジェクト「澳門新街坊(マ…

ピックアップ記事

  1.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  2.  マカオで年に一度開催されるモータースポーツの祭典「マカオグランプリ」。1954年にスタートした歴…
  3.  マカオでは、2019年12月に初の軌道系大量輸送機関として新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌…
  4.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  5.  マカオ航空日本支社の発表によれば、現在成田路線を週4便(火・木・土・日曜)で運航しているが、今年…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2023年12月号
(vol.126)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun