マカオで初めてのサル痘感染例確認…患者は29歳男性

 マカオ政府衛生局(SSM)は9月26日夜、マカオで初めてとなるサル痘(エムポックス)感染例が確認されたと発表した。

 患者は無職のマカオ居民の男性(29)で、9月16日に発熱し、19日になってリンパ節の腫れ、発疹、水疱などの症状が全身に現れたとのこと。17、18、20日に私立の大型総合病院として知られる鏡湖醫院を受診したが症状に好転はみられず、25日に公立総合病院の仁伯爵綜合醫院の救急外来を受診し、同院で受検の皮膚膿疱ぬぐい液を用いたサル痘ウイルスPCR検査結果が陽性となったことから、サル痘感染確認に至ったもの。目下、患者の容体は安定しており、同院で隔離入院治療を受けているという。

 疫学調査データによれば、患者は潜伏期間中にハイリスクな性行為歴があり、香港及び広東省珠海市への渡航歴もあったが、渡航先及び症状が出現して以降、そのような行為はなかったとのこと。患者の濃厚接触者の追跡など、その他の状況については調査中とした。

 SSMでは、近隣地区においてサル痘の症例増が明瞭であり、伝播リスクが上昇したとして、9月14日から高リスク居民を対象とした無償ワクチン接種をスタートしたばかり。

マカオの公立大型総合病院、仁伯爵綜合醫院(資料)=本紙撮影

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