中韓団体客減も日本復調、ホテル稼働率好調維持―13年11月

マカオ政府統計調査局は1月14日、昨年(2013年)11月の団体旅行客及びホテル客室稼働率統計を発表。同月マカオを訪れた団体ツアー客はのべ769,447人で対前年9.9%減、ホテル客室稼働率は同0.7ポイント上昇の87.9%だった。今年1-11月の累計団体旅行客数は前年同期比8.1%増の8,900,010人。

11月にマカオを訪れた団体ツアー客のべ769,447人の主な出発地別内訳は下記の通り。
・中国本土:567,931人 11.7%減(うち広東省:276,156人)
・台湾:58,163人 2.8%減
・香港:35,190人 27.4%増
・韓国:35,726人 18.5%減
・日本:13,278人 5.5%増

中国本土からの団体旅行者が減少した理由は、10月1日から「旅遊法」が施行されたことにともなう影響とみられる。同法では土産店に立ち寄り高価な買い物をさせることでツアー代金を安くするなどの手法を禁じており、施行間もない段階で様子見の状況とみられる。しかしながら、広東省に限ると15.8%増、また、個人旅行でマカオを訪れる中国本土客の急増で、ツアー客の下落分を十分にカバーできている。昨年から韓国からの団体旅行者数が好調を維持していたが、11月は18.5%の大幅減となった。一方、日本は前年割れが続いてきた日本については、5.5%増と復調に転じている。

マカオ全体で98軒のホテル(バジェットホテル含む、以下同)が今年11月末時点で提供する客室数は27,773室となり、対前年6.6%増。うち、5つ星ホテルの客室は18,377室で、全体に占める割合は66.2%。

2013年11月のホテル(バジェットホテル含む)の宿泊人数はのべ881,202人で、対前年5.0%増。うち5つ星ホテルの宿泊者が7.9%増の516,652人となった。平均滞在日数は前年同月と変わらずの1.4泊。前年同月と比較してホテル客室供給数が増加しているものの、ホテル(バジェットホテル含む)の客室稼働率は0.7ポイント上昇の87.9%に。うち4つ星ホテルに限ると90.8%と平均を上回る。今年1-11月のホテル宿泊人数はのべ9,704,550人で前年同期比12.3%増、ホテル客室の平均稼働率は82.5%で同0.8ポイント下落。2013年11月はマカオグランプリ60周年記念大会が2週に渡って開催されたことがホテル稼働率の上昇につながったものとみられる。

また、今年1-11月にホテルへ宿泊したゲスト数は宿泊を伴う旅客総数の70.1%を占め、前年比4.9ポイントの増。

2012年から2013年初頭にかけ相次いで開業したサンズコタイセントラル内のホテル(資料)―本誌撮影

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