マカオ司法警察局は10月12日、マカオ域内でカジノ高利貸しに従事した上、債務者を監禁したとして中国本土出身の男4人（31〜37歳）を逮捕、検察院送致したと発表。

　同局によれば、同月11日午後6時頃、1人の男性から中国本土出身の友人がマカオ半島中区にあるホテル客室内に監禁されているとの通報が寄せられたとのこと。これを受けて、すぐに警察官を現場へ派遣し、被害者を救助するとともに、被疑者4人を逮捕することに成功したという。

　被害者女性は同月10日にカジノ施設内で被疑者のうち2人からカネを貸すと声を掛けられたことをきっかけに10万香港ドル（日本円換算：約192万円）を借りることで合意し、先に利息分として5000香港ドル（約9.6万円）、またカジノゲームで勝利する毎に2割を引くことを条件とする借用書にサイン。その後、被疑者とともにマカオ半島新口岸地区にあるカジノ施設でゲームに興じたが、まもなく借りたカネを使い果たし、その時点で合計5万香港ドル（約96万円）の利息を取られたとのこと。借金の返済ができなくなったことから、被疑者らにホテル客室へ監禁され、4人の男の監視下で借金の返済を迫らる中、カネを集める電話をかけるふりをして友人に警察へ通報するよう依頼したという。監禁時間は18時間近くに及んだといい、被疑者4人は警察の調べに対して犯行を認めたとした。