マカオ、新規住宅ローン承認額が3ヶ月ぶり増…2023年8月

 マカオ金融管理局が10月12日に公表した今年(2023年)8月の住宅及び商業物件向けローン関連統計によれば、対前月の新規ローン承認額は住宅不動産向けが3ヶ月ぶり増、商業不動産向けは2ヶ月連続増だったとのこと。

 今年8月の新規住宅ローン貸付承認総額は前月から20.7%増の14.5億パタカ(日本円換算:約268億円)。このうち、マカオ居民(=マカオ居民IDカード保有者)向けが前月から19.9%増の14.3億パタカ(約265億円)で、全体の98.6%を占めた。非居民向けについても2千万パタカ(約3.7億円)まで上昇。直近3ヶ月でみると、今年6〜8月の新規住宅ローン貸付承認額の月次平均値は14.4億パタカ(約266億円)で、同年5〜7月との比較で21.5%減。

 新規商業物件向けローン貸付承認額は51.0%増の35.0億パタカ(約648億円)。このうち、マカオ居民向けが前月から55.0%増の34.7億パタカ(約642億円)で、全体の99.4%を占めた。非居民向けについては2200万パタカ(約4.1億円)まで下落。直近3ヶ月でみると、今年6〜8月の月次平均値は25.3億パタカ(約469億円)で、同年5〜7月との比較で3.4%減。

 今年8月末時点の住宅ローン融資残高は期内に多くの大口融資が完済されたことを受けて前月から0.2%減、前年同月から2.8%減となる2324.1億パタカ(約4兆3068億円)。マカオ居民が占める割合は95.4%。マカオ居民向けの住宅ローン融資残高は前月から0.1%減、非居民向けについては2.1%減。

 商業物件向けローン融資残高は前月から0.2%減、前年同月から1.1%増となる1605.5億パタカ(約2兆9752億円)。マカオ居民が占める割合は93.5%。商業物件ローン融資残高はマカオ居民向けが前月から0.1%減、非居民向けが1.8%減。

 今年8月末締めの住宅ローン延滞率は0.7%で、前月から横ばい、前年同月から0.3ポイント上昇。商業物件向けローン延滞率は2.0%で、前月から0.2ポイント、前年同月から1.3ポイントのそれぞれ上昇。

住宅が密集するマカオ半島の町並み(資料)=2020年7月本紙撮影

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