マカオ、2023年第2四半期工業輸出状況調査結果公表…向こう半年見通しに自信強まる

 マカオ政府経済・科技発展局は10月2日、今年第2四半期(2023年4〜6月期)の工業輸出状況調査結果を公表。

 今年第2四半期の主な輸出品は衣料品、電子・電気機器、薬品、たばこ・酒、カジノテーブル・カジノ器具だった。

 調査回答メーカーの今年第2四半期の受注は平均3.2ヶ月分で、前の四半期から0.3ヶ月分減少。内訳は薬品が5.4ヶ月でトップ。その他非紡績品、電子・電気機器、衣料品製造業については、それぞれ3.2ヶ月、2.5ヶ月、2.0ヶ月。

 市場四半期別受注状況総合指数による輸出の見通しが比較的良好な市場はEU、アジア太平洋(中国本土、香港、日本を除く)、オセアニア、中国本土で、指数変動はそれぞれ19.2%、5.9%、5.5%。一方、米国とその他米州はそれぞれ-25.1%、-16.4%とふるわなかった。

 向こう半年の輸出の展望についてポジティブと回答したメーカーの割合が前の四半期から26.7ポイント上昇の46.8%に。ネガティブの割合は4.8ポイント下落の52.8%、変化なしは21.9ポイント下落の0.4%で、自信の強まりを反映した結果となった。

 輸出活動における最大の課題については、調査回答メーカーの76.6%が受注不足、9.0%が外地市場との価格競争の激化、7.1%が人材不足を挙げた。

マカオ歴史市街地区にあるモンテの砦から望む町並み(資料)=2020年4月本紙撮影

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